JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

スポンサーリンク

モールス符号練習機(aitendo)を作る

先日買ってきた aitendo のモールス練習機のキット(@395)を作ってみました。
ハンダ付けするパーツがすっごく少ないので、あっという間に組み立てが終わってしまいました。

www.aitendo.com


回路図がないとのことだったので、実体図から回路を起こしてみました。
発振方法は、NE555 を使ったいわゆる基本的な無安定マルチバイブレータです。
f:id:JH1LHV:20190429194712j:plain
発振周波数が気になったので LTspice でシミレーションしてみました。

f:id:JH1LHV:20190429195830j:plain

f:id:JH1LHV:20190429200405j:plain
aitendo のキットでは R2 = 15KΩ。
これだと発振周波数は 922 Hz と、わたしとしてはチョット高過ぎです。

f:id:JH1LHV:20190429201033j:plain
R2 = 20 KΩ に変更して、発振周波数を下げることにしました。
 

f:id:JH1LHV:20190429202339j:plain
Electronic TB  でも計算しておきました。(R2 = 20KΩ)
もちろん、ピッタリです。


それでは前準備はこのくらいにして、ハンダ付け作業の開始です。

f:id:JH1LHV:20190429130059j:plain
f:id:JH1LHV:20190429130310j:plain
まず、構成品のチェックですが・・・構成品の一部に欠品がありました。

f:id:JH1LHV:20190429201611j:plain

LED とピンヘッダが入ってなかったので手持ちで代用しておきました。
(まぁ、この程度のパーツ欠品は許容範囲ということで。。。)

f:id:JH1LHV:20190429203431j:plain
R2 の値を自由に変更したかったので、丸ピン IC 用ソケットを使って抵抗を差し替えられるようにしました。(20KΩ に変更)

f:id:JH1LHV:20190429144529j:plain
f:id:JH1LHV:20190429144506j:plain
こんな感じに完成します。

f:id:JH1LHV:20190429204652j:plain
組み立てたキット(基板)は、付属の電池ボックスの裏側に取り付けました。

f:id:JH1LHV:20190429204824j:plain
基板はスペーサにネジ止めして、電池ボックスの裏側に接着剤で取り付けました。
スピーカも接着剤で取り付けです。

f:id:JH1LHV:20190429205010j:plain
こんな感じです。

f:id:JH1LHV:20190429210626j:plain
HK-808 に比べてこんなに小さい。

f:id:JH1LHV:20190429212049p:plain
スピーカの近くで騒音を測定したところ、約70デシベル。
ここの「騒音の大きさの目安」によれば、この70デシベルは人の声なら大きな声程度ということなので、モールスの練習にはちょうどいい大きさじゃないでしょうか。

f:id:JH1LHV:20190429214135j:plain
Hantek 2D42 で周波数を測ったら 754Hz でした。
もっと低い周波数の方が聞きやすかったりするので、R2 をもう少しだけ大きくしようかと思います。

NE555 からのタイマー出力をそのまま出力しているので、パルス波の立ち上がりのオーバシュートも激しくて・・・無線機の CW サイドトーンのような美しい音じゃないのは致し方ありませんね。。。

f:id:JH1LHV:20190429215611j:plain
まぁ、400円程度で完成する練習機です。
付属のスイッチも取り付ければ・・・子ども達のモールスごっこ遊びで活躍するかもしれません。

以上、1時間もあれば組み立てられるので、連休中のハンダ付け遊びに如何でしょうか。