中華の、あのリニアアンプを作り始めました。
今回着手するキットは、AliExpress のハム関連ショップでよく見かける HF 帯 70W AB級のパワーアンプで、送料込みで 2,000円 程度で購入できるという、とってもリーズナブルな激安なキットです。(個別で部品を揃えたらそれなりの価格になります。)
このリニアアンプで総通局の免許が下りるかは、限りなく?です。
購入前に国内ブログなどでこのキットに関する情報をググったりもしましたが、製作や実際に免許申請を行い運用しているといったハムの記事は一切見つけることはできませんでした。
ということもあり、これからこのキットを入手して実際に製作し、そして電波を出そうとすると、免許申請や LPF の製作など、キット製作にかかる時間の何倍もの労苦を覚悟する必要があり・・・私自身、まだこのキットをちゃんと最後まで作ってないのでなんとも言えないのですが、ハムの技術的な研究以外でお求めになることは控えた方が賢明なような気がします。
それでも@2,000円だし、上手くいかないかもしれないけど買って作ってみようかとお考えの・・・そんなハムの参考になれば幸いです。ただし、製作は自己責任ということでお願いします。
(写真は AliExpress のセラーからの転載になります。)
1. 電源電圧: 13.8V
2. 消費電流: 6-10A
3. 最大入力: 5W
4. 最大出力: 70W
5. 周波数: 3.5~30MHz
製作資料
キットにはマニュアルなど製作に関する資料は紙一枚入ってこないので、自力で情報を集める必要があり、私はこのキットを取り扱う AliExpress のセラーを巡回して掲載されている広告の中から有用な情報を集めたり、YouTube や海外のブログ記事を漁ったりしました。
パワーMOSFET、IRF530N × 2 が同梱されてました。
それと、この回路図を見るとスワンピング抵抗がないのが?で、これは7メガで発振したら考えることにします。
iPad アプリの Electronic Toolbox で IRF530N を検索表示。
製作開始
リニアアンプ系は使用するパーツは少ないので、割とサクッとハンダ付けは終了すると思います。
製作に必要な基板とパーツ類は、プチプチ袋にひとまとめで、雑に入ってました。
袋の中に入っていたパーツ類を広げた様子です。
基板全体のアップ写真です。
表面実装パーツのハンダ付けも必要ですが、拡大鏡やデジタルスコープがあれば難しくないと思います。
まず、大小のフェライトコアが収まる赤丸部分をカットします。
カッターなどを使って、パキッといかないように丁寧に切り離します。
基板に残った突起(赤丸部分)をヤスリ掛けしてキレイにしました。
ヤスリ掛け後です。
2個の電解コンデンサの耐圧を、16V から 25V のものに変更しました。
抵抗は 0805 から 1206 の少し大きなものに変更しました。
(基板的には、この 1206 の大きさがピッタリです。)
半固定 VR の実測値は 3.5KΩ で、 R7 は 510Ω にしました。
まず、SMD パーツのハンダ付けから行います。
SMD パーツの配置とハンダ付けは、デジタルスコープで確認しながら行いました。
取り付けるパーツを間違わないように。
印刷した回路図にマーカーペンでチェックしながらハンダ付けです。
ハンダ付けする SMD パーツは少ないので、速攻で終了します。
このキットで少々やっかいな、出力トランス用のフェライトコアを作成します。
大小の2セット作ります。
こんな感じに組み立てます。
フラックスを結構たっぷり塗りました。
内心パイプが回転しないようにハンダを流し込み固定します。
基板にハンダを使ってこんな感じに接合します。
こんな感じに大小2つのフェライトコアを取り付けます。
あとは、エナメル線を必要数巻いて、残りのパーツをハンダ付けして終了です。
で、今、このキットに合うヒートシンクとアルミケースを AliExpress に注文しているので、終段のパワー MOSFET、抵抗の取り付けは後日となります。
それと、アンテナと無線機を接続するコネクタを付属の SMA にするか BNC にするかで迷ったので、これはケースが到着してからどっちを使うか決めることにしました。
ということで、一旦ここで放置です。
最終仕上げ(スプリアスの状況によっては LPF を製作)は、しばらく後になりそうです。