「ハムの無線機で電波出すのに、もう免許なんていらないんじゃない?」って、随分前に書いたことあるけど、なんか最近になって総務省も免許の簡素化に動き出したようで、ホント歓迎すべき第一歩だと思います。
総務省が公示したパブリックコメント募集の中身ですが、
- アマチュア局の免許手続きの簡素化
- アマチュア局の無資格者の利用機会の拡大
- 周波数の追加割り当て
の、大きく3項目で、いずれも緩い方向への改正案となっており、このまま正式に施行されることを期待して、楽しみに待ちたいと思います。
わたしが特に気になっているのは、2つ目の「無資格者の利用機会の拡大」で、パブコメでは ”有資格者の下・・・” なんて書いてますが、もうそんな制限なんてヤメちゃって、いっそのこと完全に無資格者の運用を認めてしまえばいいのに、なんて思ったりしています。
(総務省の報道資料から抜粋)
ドローンで FPV するのにハムバンド(5GHz帯)を使う必要があるので、ハムの資格が必要になるんですが、これもハムの資格持ちが側で付き添えば、無資格者でもコントローラー使って電波が出せるようになる方針なんだそうです。
https://mindrone.net/news/298/
で、このドローンの条件緩和なんですが、今回公示の改正案に入っているかは不明です。
まぁ、商業的なこと考えても、今どきの技術基準に適合した送信機から発射される電波が、公共の福祉に悪影響を与えるなんてことは、まず考えられないので、まぁ国際的な流れからもこういう簡略化の方向に進めざるを得ないわけで、むしろ遅すぎるんじゃないかって思っています。
今どきのハムの世界だってねぇ。
ハムの免許持ってるからって、みんな測定器持ってるわけじゃないし。
結局、キカイの調子が悪くなれば、メーカに送って修理してもらうわけで、今どきの白物家電と一緒で、自分で修理することなんてないし、修理しようたって難しいし、現実的にやろうたって、やれないよね。
無線工学や無線法規・・・やっぱり、ハムになるのに試験は不要だな。って思っちゃう。
特に工学なんていらないよ。
(HF 帯の運用では、国際的なルールもあるから、法規だけは必要かな。)
(無資格で運用できるのは、電離層を使わない、V/UHF の FM に限定すればいいし。)
抵抗の計算・・・
そりゃ知らないより知ってた方がいいけど、ハムで交信だけやってて、こんな計算することないからね。
そんな計算方法を学ぶより、実際の運用ルールを学ぶことの方が、絶対に重要ですよ。
これだけは、なんらかの方法でしっかりと学んで、そして身に付けてから電波出さないと。。。
ハムをやってる知り合いから、キチンと教わる。
無線機販売店などで、簡単な運用ルール講習会を受講する・・・など。
なにか、仕組みがあった方がいいですね。
ハムバンドで無資格者が電波を勝手に出せないのは、この辺りのことをクリアする必要があるからで、これを勝手に、ハムのこともろくに知らないまま、Amazon あたりで無線機買って、勝手にハムバンドで電波でも出された日には、それこそバンド内はハチャメチャになって、無法地帯化してトラブルだらけになるのは必然で、そうなっちゃうと今度は逆にこれまでの、まともなハムまで消えちゃうから。
運用ルールだけでいいので、ちゃんと学べるような仕組みがあればなぁ~。
そういう制度さえしっかり確立できれば、電波法もさらに緩和されると思うし、既出問題だけの、ほぼ意味のない、無線工学なんて暗記する必要なんてなくなるんだけど。
暗記しなきゃいけないのは、アマチュアコードを遵守した「運用ルール」、これだけなんだよね。
JARL さん。
ハム人口を増やすためにも、ハムから試験をなくすように、総務省に働きかけてくださいな。
試験さえなくなれば、V/UHF の無線機はバカ売れでメーカはニッコリ、しかも交信したらやっぱり QSL カードは交換するでしょうから、JARL の会員数も増加する。これ間違いないですよ。
無試験でハムになったとしても、その中には V/UHF の FM から HF の DX に興味を持ったりする人も現れたりすると思うし。(無資格者は V/U のみという前提です。)
そうやって上級資格の取得に目覚めたり、それこそ CW や自作、果ては和文電信まで手を出す人がででてきそう。
それこそ、新たなハムの復活、新時代の到来じゃないでしょうか。
そうなってから、抵抗の計算なんて覚えればいいんですよ。
これで、V/UHF の FM チャンネル・・・。
毎日が、正月の QSO パーティ並みに賑わってくれるかも。
って、こんなことは、夢物語ですね。。。
ということで、
今回の総務省が公示した電波法の一部改正案、ハム界にとって大きな一歩であることを期待します。
(PDF "アマチュア局の制度整備の概要" から抜粋 )
https://www.soumu.go.jp/main_content/000664421.pdf
これって、家族にハムがいれば、そのハムの指揮下で、従免を持たない家族の誰もが電波を発射できる、そういうことですよね。
それと、17歳以下の青少年ってことなんだけど、これって法律上の規定ってないから。
中学生から30歳までを青少年としてる(青少年活動センター)ようなので、中学生なら、お父さんの無線機で誰かと交信できるってことね。
この時のコールサインはどうするんだろうか。
クラブ局ならわかるけど・・・
個人コールの後ろに「オペレータは、子どです・・・」とか、付けるんだろうか。
あと、一時的に体験・・・とあるんだけど、それってどのくらいの時間や回数を対象としているんでしょうか・・・なんか曖昧な表現で、人それぞれで解釈が変わっちゃうから。
・・・って、そういったことを、来月の17日までに意見してね。ってことなんだけどね。
V/UHF の FM 限定ならハムバンド内で無資格でも電波が発射できるように電波法の一部を緩和してください。って、意見でもしてみようかなぁ。
でも、完ムシされるのが、オチなんでしょうけど。。。