ここは東京だというのに、430 メガの過疎化はすごい勢いで進行中。。。
夜の 9時、10時という往年のハムのゴールデンタイムに 430 メガの FM チャンネルはガラガラ状態。
会話している局はほんの数局。
ダイヤルを回すタイミングによっては、「あれ、無線機が壊れた?」って思えるくらいの閑古鳥。
年末から年始にかけて 430 メガのトラフィック調査をやってるけど、まぁ年末の長い休暇でもあの程度ですから。
東京のお空もこんな状態なのだから、地方はいったい・・・
そういえば新潟に単身赴任したときに 430 メガをワッチして何も聞こえないから、東京の無線機を遠隔操作でワッチしてたんだっけ。
もう、キングオブホビーなんていわれていた、あの活気ある時代には戻れないのかな。
幼い時分から無線に目覚めて今日まで生きてきた身にとっては、この状況はホント寂しいかぎり。
で、あのよき時代もハムの主流といえば V/UHF の FM。
HF までやるのはホントの無線好きで、大抵は FM でローカルとのラグチューがメイン。
それでよかったんですよ。だって、いつも賑やかで楽しかったんだから。
ハムな人を増やすにはどうしたらいいのかなぁ。(維持じゃないよ、増加だよ。)
ポジティブ思考で大胆に発言すると・・・ハムになるための試験は、もういらないかなぁ~って。
その1
トリオやヤエスがしのぎを削っていた昭和の時代から変わってないことなんだけど。
それは、新しくハムを始めるのに特別な技術はいらないってこと。
メーカの無線機にアンテナつないで話すだけなのに、試験する意味って本当にあるのか、ず~っと疑問。
とくに、工学。
交信に必要な最低ルールが守れれば、もう電波出してもいいんじゃないかな。
業務利用は NG だけど。
V/UHF の違法局もコールサインさえあれば、しっかりとルールは守ってくれると思うけどなぁ。
まぁ、国際的な取り決めもあるから、法規くらいは必要かもしれないけど。
どうしても試験が必要なら、運用や手続きに困らない程度の簡単なことだけ問えばいいし。
HF は国際的取り決めもあるから、免許なしは V/UHF の FM に限定してもいい。
ハムの試験じゃ実用的なこと何一つ出題されないというのに、それでもどこかでキチンと運用ルールを学んで、みんなちゃんと交信してるよね。
だったら最初からその運用ルールだけ教えて貰えれば、余計な手間が掛からないじゃないかな。
それと未だに納得できないのが、
ハムになりたいと思った日から電波を出せるようになるまで一体何カ月かかるんだってこと。
試験の申請して・・・
試験会場に足を運んで、形だけの試験受けて・・・
メーカ製の無線機なのに免許申請して何カ月も待たされて・・・
いや~、こんなんじゃ、このスピード時代に熱はすっかり冷めちゃいますから。
今どきは楽しいこといっぱいあるっていうのに。。。
免許申請でどんなこと審査しているのか・・・総務省の担当者にいちど聞いてみたいよ。
メーカの無線機ってスプリアスを低減させるために何カ月も寝かせないとダメなんだっけ?
・・・そんなこと、絶対ありませんから!
「始める覚悟」もあわせ持たないとダメなの、ハムになるって?
無線機買ってきたその日から、電波出せるくらいにならないと・・・普及なんて、絶対しないから。
その2
この少子高齢化時代にハムを増やすなら、そのターゲットは高齢者じゃないかなぁ。
今の若い人がハムに興味をもつなんて難しいよ。。。
SNS で簡単に人とつながるっていうのに、ローカルのおじさんと無線なんかで話しなんかしないでしょう・・・普通の若者なら。
やはり、ここは定年を迎えたシニアじゃないかな。
寂しくないお年寄りなんかいないし、絶対誰かと話したいと思っているから。
誰かと話すことでボケ防止にもなるし、それに「今日も元気だよ~」って、生存確認だってできる。
老人の孤独死のニュース、ホント毎日テレビから流れてて・・・嫌になっちゃいます。
寝たきりになっても、人と関わっていられるのも無線の強みだよ。
人はよりどころが絶対に必要だし、そういう活用の一つとして無線があってもいいんじゃないかなぁ。
家族に不幸があったりすると急に不審な電話が多くなったり。
それでほとぼりが冷めたころになると、還付金詐欺を仕掛けてくる・・・
高齢者を狙った犯罪ってホントなくならないよね。
こういう話しを無線でローカルと情報共有できたら、この種の犯罪被害も減るんじゃないかなぁ。
それに無線機メーカも、新たな需要が生まれて儲かってくれたら嬉しいし。
いずれにしろ高齢者ハムを増やすのが一番だよ。
V/UHF の FM 使って、昔近所のおばちゃん達がやっていた井戸端会議でもやってもらえばいいんじゃないかな。
そして無線機は、数個のボタンとマイクだけのシンプルイズベストなやつね。
価格も中華に負けないくらいの安さじゃないと、年金暮らしのお年寄りには厳しいから。
ということで、高齢者の生きがいの一つとしてハムを始めてくれたら、ホント嬉しいけど。
そのためにもハムの試験、とりわけ工学なんていらないな。
その3
このブログを書くためにハムの講習時間をネットで調べて驚き卒倒しました。
な、なんと、工学の講習時間が4、4・・・4時間になってる。。。
いったい4時間で何が学べるというの?
その昔、JARL の講習会で講師のバイトをやったことがありますが、確かあの時は工学でも 20 時間はあったはず。
それでも時間が足りなくて、足りなくて・・・
半導体の PN 接合から・・・測定法、まで。
教科書通りに進めるなんて、とてもじゃないけど・・・ムリでした。。。
教わる方だって、仕事帰りの疲れた体で来るわけで・・・
それで試験対策だけ詰め込まれて・・・
まぁなんだかんだ言っても最後は必ず全員合格。
懇切丁寧な指導付きなので。(意味深。)
そう言えば中には、「免許、買いに来ました!」ってハッキリ言って人もいたなぁ。
こんなやり方で合格してもねぇ。
悲しいけど、技術的なことは何一つ覚えていないんじゃないかな。
だからって、「試験をもっと難しくしろ」とか、「講習時間を長くしろ」とか、そんなことを言いたいわけじゃないよ。
言いたいことはまったくその逆で、「やっぱり、ハムになるのに試験はいらない」ってこと。
東京の 430 メガ。
空きチャンネルが無くなるほど・・・賑やかにならないかなぁ。
※現行法を順守すべきところを無視するようなことを書きなぐってしまったことをお詫びします。