2か月前に到着していた QCX の中華バージョンである uSDR の、各バンドにおける送信出力とスプリアスを測定してみました。
uSDR Pocket 8-band SSB/CW QRP TRANSCEIVER
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測定構成
測定環境は以下のとおりです。
uSDR 13.8V
20dB 方結 + 20dB ATT
tinySA(v1.3-325)、RBW → Auto、PC ソフト → tinySA-App v.1.1.19.21
周波数 1MHz ~ 150MHz
測定結果
スプリアス領域のみ測定しました。(除く、1.8/1.9MHz 帯)
パワー測定における測定値は Radio-Kits の RK-SWR の結果としました。
uSDR 本体の LCD に表示されるパワーの方が RK-SWR で測定した結果よりも何割か大きな値を示します。
今回の測定では、RK-SWR (第一電波工業の SX-200 と同じ)の示す値を採用することとして、以下に掲示しております。
● 3.5MHz → 6.77W
● 7MHz → 7.29W
LPF 1段追加
LPF 2段追加
● 10MHz → 6.26W
● 14MHz → 5.37W
● 18MHz → 4.50W
● 21MHz → 3.64W
● 24MHz → 1.51W
● 28MHz → 1.24W
今回測定したすべてのバンドで許容値を超え、国内では不合格品ということが判明しました。
旧スプリアス規格なら合格なんですが・・・とても、残念です。
7メガで LPF を2段入れてなんとか 50dBc にすることはできましたが、他のバンドもスプリアスを許容値内にすることは勿論、それ以外にもデフォルトで 5MHz帯が送信できる状態になっているので、これをプログラムを修正して禁止にするとか、まぁいろいろとやることも多く、実際にこのムセンキで免許を下ろすことは、結構シンドイ作業になると思います。