パワー測定
パワー測定は、uSDX の姉妹品である FRANKENMETER を使いますが、計測した結果が RK-SWR と第一電波工業の SX-200 と比べて若干高く表示されてしまいますが、その点ご承知おきください。
・DC 12V
・uSDX の Keyer Mode を Straight に設定してパドルで連続送信
この環境で測定したところ、あまりにも微弱すぎて FRANKENMETER で一瞬だけ 0.1W を表示するだけだったので、アナログメータで直読できる 終端型電力計を使ったところ、100mW 程度を示しました。
ということで、ちゃんとパワーを出すためには、以下のような 公式サイトに書かれている改造が必要になります。
(公式サイトから転載)
実は製作中にこの記事のことは知っていたんですが、基板通りに組み立てればちゃんとパワーが出るんじゃないかと淡い期待は持ちながら進めていて、結局やっぱりそうだったのかといった感じで、少々余計な手間がかかってしまいました。。。
ということで、この uSDX V1.02 の基板で製作を進める場合は、最初からこのことを念頭に入れて、私のように余計なことはしないように気を付けてください。
回路図では、こうなります。
ATMEGA328 から RC フィルタを介した出力を、終段の BS170 のゲートにそのまま供給してバイアスをかけるように改造します。
R28 を取り外し、Q5 はそのままにして基板の裏側で BS170 の DGS をショートしました。
これでまともなパワーが出るはずです。
それでは気を取り直し、再度ケーシングしてパワーを測定してみます。
uSDX V1.02(Firmware を V1.02w)の設定はデフォルトとしました。
- TX Drive → 4
- PA Bias min → 0
- PA Bias max → 128
uSDX の電源電圧を DC12V で測定
FRANKENMETER での測定値は PWR=2.2W
この時の電流は 0.38A(ちなみに、受信時は 0.05A)
RK-SWR と第一電波工業の SX-200と針の振れ具合いを合わせている自作の終端型電力計では、1.8W 程度の出力で、思ったよりパワーが出ませんでした。
uSDX の電源電圧を DC13.8V で測定
PWR = 2.9W
終端型電力計では 2.4W 程度です。
ちなみにこの時の電流は、0.43A でした。
電源電圧を上げていけばそれなりにパワーは増加していきますが、やり過ぎて終段の石を破壊する危険もあるので 15V を超えるようなことはしませんでした。(基本的には、電源電圧12V で既定のパワーが出るのが正解です。)
ということで、uSDX のバイアスの設定値ですが、電源電圧 12V で FRANKENMETER の値が 2.2W になる限界からちょっと高めにしておきました。
- TX Drive → 3
- PA Bias min → 0
- PA Bias max → 87
この時の電流は 0.36A です。
最後に
uSDX 一発目の製作として、もう少しパワーが出てくれると思っていたんですが、12V で 2W 程度しか出ないという、とっても残念な結果になってしまいました。基板上にはパワーを出すために弄るようなところは特にないので、もう LPF の作り込みだけがモロに影響しているんだろうと考えていて、このあと何枚か、手を変え品を変え作ってみて、その性能を比較してみようと思っています。
まずは、コイルの Q から調べてみることにします。
トロイダルの入手先は確か秋月電子だったと思うんだけど・・・もしかすると中華だったかもしれません。。。
コイルはインダクタンスだけじゃなく Q もしっかり調べておかないと、ダメですね。(コイルが悪者と決めつけています。)