WB2CBA の uSDX の製作を開始しました。
uSDX には様々なクローンが存在していますが、ここではスタンダードな WB2CBA の uSDX V1.02 を作っていくことにします。
中華の基板屋さんで作った "uSDX V1.02"(左側)と "Multiband Module V1.00"(右側) の基板です。
https://antrak.org.tr/wp-content/uploads/uSDX-V1.02-Schematic.pdf
https://antrak.org.tr/wp-content/uploads/uSDX-Multiband-Module-Schematic.pdf
公開 KiCad データからパーツリストを作成
※ Si5351 Module 使用時は、赤字のパーツは不要です。
※ FST3253(U5)
フェアチャイルドのマルチプレクサ FST3253 は現在製造中止であり入手困難です。
中華 AliExpress で販売しているショップもあるようですが、世界的な半導体市場の品薄状態もあり偽物を掴まされたという報告もちらほら聞こえているので要注意です。
ということで、本製作では FST3253 の互換品として使用でき比較的容易に入手可能な SN74CBT3253C を使うことにしました。(型番末尾に "C" が付いたチップでないと互換品として使えないので、お求めの際はご注意ください。)
(以下参考)
uSDX V1.02 の回路図から FST3253 付近を抜粋しました。
回路図では、FST3253 のポート 2B1 ~ 2B4 を使うため、1OE (バー) が "H"、2OE (バー) が "L" になっています。(2A のみ使用)
■ FST3253 のデータシートの真理値表
真理値表と回路図によれば、2A が動作するようになっています。
■ SN74CBT3253C(互換品)のデータシートの真理値表
回路図どおりで 2A が動作します。
■ SN74CBT3253 の互換品ではないチップの真理値表
1OE (バー) と 2OE (バー) が共に "L" じゃないと 2B に出力しません。
この型番の末尾に "C" の付いていない SN74CBT3253 を uSDX V1.02 の回路で使うには、5V に接続されている pin1 の 1OE (バー) を切り離して GND に繋ぎ直し "L" にすることで動作させることが可能です。
ATmega328P に Arduino のブートローダを書き込む
書き込み環境:MiniPro (XGecu) TL866 Ⅱ Pluse
AVR に Arduino のブートローダを書き込む方法はそれこそ様々ありますが、今回は中華製のライタである TL866 を使うことにしました。(なお、ブートローダ書き込み済みの ATmega328P を入手すれば以下の作業は不要です。)
TL866 の設定
Arduino IDE フォルダ内の boards.txt の ”Arduino Uno” の設定を参考にします。
boards.txt の設定値となるように Fuse にチェックを入れます。
書き込む Bootloder は、boards.txt に記述されている hex ファイルとなります。
Arduino Uno の Bootloder は、メモリの 7E00 から配置されています。
Succeeded が表示され、書き込み終了です。
今日はここまでです。
基板頒布