注文していたイヤホンジャックも届き、ようやっとまともに受信が楽しめるようになりました。
規格:SJ1-3523N
底面のピン配置がこのタイプのものって、国内で売ってないんですよね。
ネットであちこち探して、結局、マルツオンラインで買いました。
最小受信強度の測定
イヤホンジャックもちゃんと付いたので、SSG の出力がどこまで聞こえるかヘッドホンを繋いで確認してみました。
受信感度の測定法にはいくつかの種類があり、SSB や CW では S/N10dB (信号 10 で雑音 1 の時の受信機入力)による方法が一般的ですが、スピーカ出力のインピーダンス変換やミリバルが必要だったりと、結構手間がかかるので今回はあくまでも参考程度ということで(プロの視点からはダメなんでしょうが)、ただ単純に SG の出力をアンテナから入れて、ヘッドホンを繋いでビート音が聞こえる限界レベル(dBm)を調べてみました。ということで、ちゃんとした感度の測定法ではありませんが、これはこれで実感的には分かりやすいんじゃないでしょうか。まぁ、実際に S/N 10dB 法で測定したところで、その結果が感度としてどうなのかということが理解できないことには、むしろこの簡単な方法(バラツキがあります)、最低受信強度で比較した方がハムの感覚的に合っているんじゃないかと思っています。とはいいながらも、いずれは基本の測定法である S/N10dB でも測定はしてみたいと思います。(昭和の頃ですが、FM 無線機の感度を 20dB NQS 法 で何十台も測定した、そんな遠い思い出があります。)
測定条件
- uSDX firmware version:V1.02w
- 周波数:7.020MHz
- MODE:CW
- AGC:OFF
- フィルタ:500Hz
- LPF Band Module:なし(RD - ANT1 ジャンパ)
- SG-1501B(中華 SSG)
結果
-125dBm
uSDX の S 表示は -107dBm から 3 のまま変化なし。
uSDX の dBm 表示と SSG 出力では、uSDX の dBm 表示の方が 約 2dBm 高く表示された。
参考、S-meter(IARU Region 1)
S-reading | HF | Signal Generator emf | |
---|---|---|---|
μV (rms, Relative to 50Ω) | dBm | dB above 1uV | |
S9+10dB | 160.0 | -63 | 44 |
S9 | 50.2 | -73 | 34 |
S8 | 25.1 | -79 | 28 |
S7 | 12.6 | -85 | 22 |
S6 | 6.3 | -91 | 16 |
S5 | 3.2 | -97 | 10 |
S4 | 1.6 | -103 | 4 |
S3 | 0.8 | -109 | -2 |
S2 | 0.4 | -115 | -8 |
S1 | 0.2 | -121 | -14 |
(S meter - Wikipedia から転載)
IARU が定める S1 の -121 dBm のビート音がちゃんと聞こえているので、本個体の受信部は良好に動作しているようです。
参考、その他の無線機
QRP 無線機 | 最低受信強度 dBm |
---|---|
uSDX | -125 |
QCX | -123 |
uBitx | -130 |
Rock Bending(SWL-40)、中華 | -122 |
uSDR 8-Band QRP、中華 | -109 |
中華市販品の uSDR 8-Band QRP は、-109dBm からノイズが大きくなり、信号がかき消されました。
この5台中では、uBitx が一番良かったです。