JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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Web に公開されている SDR 受信機にアクセスしてハムを楽しむ

最近では SDR の入手も簡単になりウェブで公開しているハムが増えましたね。
お陰で、自宅の無線機の電源を入れる頻度が低下してしまいました。

で、今日は2つの「まとめサイト」をご紹介します。
 

WebSDR

http://www.websdr.org/

現時点、これだけの SDR 受信機が公開されてますが、この WebSDR に公開している日本のハムは残念ながらいないようです。

今回は、ロシアの MO04SW さんが公開している SDR にアクセスしてみました。

せっかくなので通常の環境ならあり得ない、ロシアの 2m FM、145.50 MHz を聞いてみました。
ロシア語のラグチューがメリット5で流れてくるのでビックリします。
(短波だけじゃなく、現地の V/UHF をリアルで聞くことができるのも、この Web SDR のイイところ!)

これってロシアの MO04SW さんのお宅にお邪魔して、VHF の受信機を触らせてもらってるのと同じことなんですよね・・・凄くないですか?

続いて、日本深夜のイギリス、G8HXT さんの SDR にアクセスです。
SP DX Contest 真っ只中で、バンド内はとっても賑やか。
この時、我が家の無線機の7メガはロシアが数局聞こえただけ。。。
ホント、この Web SDR は生きた CW の練習にもなります。

 

KiwiSDR

続いて、KiwiSDR です。

HF-KiwiSDR
 

www.youtube.com


こちらの SDR 受信機は、秋月電子でも揃えることができるので国内ユーザも多く、ウェブに公開しているハムも結構おられます。

KiwiSDR Board ソフトウェアラジオボード 
BeagleBone Green 

合計、約3万円でSDR 受信機が構築できます。(私はまだ持ってませんが。)
しかもこの KiwiSDR は、最初から Web インタフェースがセットアップされているので、あの煩わしいドライバのインストールや、SDR ソフトウェアのインストールなんかも不要です。

KiwiSDR と BeagleBone を接続して、アンテナと LAN を繋ぐだけ。
あとは電源を入れるだけで、パソコンのブラウザ経由で簡単にアクセスできます。
 

ということで、”SDR.HU” で「Japan」を検索したところ、国内ハムが9局ヒットしました。

1台の KiwiSDR 受信機にアクセスできる数(最大4)は決まっているので、こういうウェブを使った SDR 受信が流行ったりしたら、すぐに最大になって順番待ちが発生しそうです。。。

で、今回は、東京で公開している JE1AHJ さんの SDR 受信機にアクセスしてみました。 



KiwiSDR_JE1AHJ

 

URL をクリックしたら、810KHz の AFN Tokyo が聞こえてきました。

やっぱり聞くなら和文電信でしょう。
ということで、7MHz の和文 CW を受信してみました。

CW デコード機能あったりするので、ここでは欧文の CW を探してデコードしてみました。
デコードには、左下の「CW decoder」ウィンドウの threshold と、受信周波数の微調整が必要ですが、エレキー符号ならなかなかイイ感じにデコードしてくれました。

ついでに、手持ちの Android タブレット(8インチ)でもアクセス。
千葉県の Soy sauce さんの SDR 受信機にアクセスさせていただきました。
アンテナは ApexRadio 303WA-2 という長中短波受信用アンテナを 30m の高さに上げているようで、7MHz の和文 CW がバッチリ聞こえました。

 

ということで、他人の SDR 受信機にアクセスする、今のわたしのメリットといえば、

  • 自分の家のショボいアンテナより、よく聞こえる 
  • 国内のコンデションが悪かったら、他国の SDR を聞けばいい
  • 欧文以外の世界中の母国モールスが聞ける
  • iPad や Android で、どこにいても HF が聞ける
    (短波帯が受信できるアンテナと、受信機を携帯してるのと同じ)
  • 受信中の和文モールスが簡単に録音できる
    (これ、すっごいメリット。でも、録音サンプリングが低いのか、再生時の音が悪いのが難点。)

と、いったところでしょうか。

 

ワッチだけならインターネットに公開されている SDR で十分になってしまいました。。。

こういうリモートができる SDR って、アンテナを含めたロケーションがすべてなので、我が家のショボいアンテナ環境下での設置は、あまり意味を持たないように思います。
やるなら WiMax とかが使える山小屋に広帯域のアンテナでも上げて、そして東京の自宅からリモートする、これがベストなんだろうけど・・・ん~、ムリかな。