JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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駅前 QRV の OM さんと、思いがけないアイボール QSO

昨日、とある駅の近くにある書店まで足を運びました。

用事を済ませたあと、少し一休みしようかと思い、駅近くのベンチへ向かったところ、ふと目に入ったものがありました。

アマチュア無線のアンテナです。

よく見ると、駅前のちょっとしたスペースで、OM さんが無線機を手にオンエアされているではありませんか。いわゆる「駅前 QRV」を楽しまれている様子でした。

私自身、イベント会場やハムフェアなどでハムの方とお会いすることはありましたが、街中で、しかも偶然このような形で同じ趣味の方に出会うという経験は、ほとんどありませんでした。

「おお、こんなところで運用されている方がいるんだ」

そう思うと、急にうれしくなってしまいました。

とはいえ、ちょうど CQ を出されている最中。すぐに声を掛けるのも失礼かと思い、一人分ほどスペースを空けてベンチに座り、しばらく様子を拝見していました。

OM さんは、430MHz 帯の八木アンテナを使い、スタンダードのハンディ機にハンドセットを接続して運用されていました。コンパクトな設備ながらしっかりと実用的にまとめられていて、いかにも移動運用に慣れている方という雰囲気です。

しばらくして QSO が終わったタイミングを見計らい、思い切って声を掛けさせていただきました。

突然の声掛けにもかかわらず、OM さんはとても気さくに応じてくださり、そこから楽しい無線談義が始まりました。

これはイメージです。

PTT スイッチの工夫

特に印象的だったのが、PTT スイッチの工夫です。

ハンドセットに接続して使われていた PTT スイッチは、なんと 3D プリンターで製作されたものとのこと。実際に外して見せていただいたのですが、とても小さく、造形もきれいで、よく考えられたアダプタでした。ロック式のボタンも付いていて、屋外での運用時に使いやすいよう工夫されています。

こうした小物ひとつを見ても、実際に運用を重ねている方ならではの知恵が詰まっているのを感じます。移動運用や駅前 QRV では、無線機本体やアンテナだけでなく、こうした周辺の小物が快適さを大きく左右するのだと、改めて実感しました。

内容の濃い 30 分

OM さんは、このあと地域ハムクラブの月例会に向かわれるとのことで、長い時間ではありませんでしたが、クラブでの最近の話題や活動の様子、FT8 や RTTY などデジタルモードの運用状況など、いろいろなお話を聞かせていただきました。

時間にして 30 分ほどだったと思いますが、内容の濃い、とても楽しいアイボール QSO でした。

本来であれば、せっかく駅前 QRV を楽しまれているところに声を掛けてしまったわけで、少し邪魔をしてしまったかもしれません。それでも、嫌な顔ひとつせず気持ちよくお話ししてくださったことに、本当に感謝しています。

声を掛ける勇気

声を掛けるかどうか、最初は少し迷いました。知らない方に突然話しかけるのは、やはり少し勇気がいります。

でも、同じアンテナを見て、同じ無線機を見て、同じ趣味を持つ者同士だと思うと、自然と話しかけたくなってしまうものです。結果として、本当に声を掛けてよかったと思っています。

電波の向こう側の相手が、目の前に

アマチュア無線は、基本的には電波を通じて相手とつながる趣味です。交信相手の声を聞き、コールサインを交換し、短い時間の中で情報をやり取りする。それだけでも十分に楽しいものですが、今回のように実際に相手の顔を見ながら、無線機やアンテナを前にして話をする時間には、また違った楽しさがあります。

電波の向こう側にいる相手が、目の前にいる。お互いの経験や工夫、最近の運用の話題を直接語り合える。これもまた、アマチュア無線の大きな魅力なのだと感じました。

おわりに

今回の偶然の出会いは、私にとって大きな刺激になりました。最近は、つい製作やアプリ開発、ブログ記事の作成など、机の上での無線活動が中心になりがちでしたが、やはり実際に無線機を持って外に出る楽しさ、そして人とつながる楽しさを改めて思い出させてもらいました。

突然の声掛けにもかかわらず、気持ちよくお相手してくださった OM さんに、心より感謝いたします。

次回はぜひ、お空の上でお会いできることを楽しみにしております。