
アプリ公開と BLE アダプタの頒布について
iPhone および Android アプリのストア公開(Apple Store / Google Play)が完了し、これに合わせて BLE アダプタの頒布準備も整いました。
操作に必要なアプリは、お使いのスマートフォンに合わせて以下のストアよりダウンロード・インストールをお願いいたします。
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iOS: Apple Store
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Android: Google Play
【BLEアダプタの頒布をご希望の方へ】
ブログ内のサイドバー「頒布」ボタンよりご連絡をお願いいたします。
なお、BLE アダプタに使用している「XIAOマイコン」や「リチウムイオン電池」などの部品は比較的高価であり、過剰在庫を避けるため、基本的には受注生産とさせていただきます。現在はいくらかの在庫を準備しておりますが、タイミングによってはお時間をいただく場合があることを予めご了承願います。


開発の経緯
「IC-9700やIC-7300をもっと便利に使いたい」——そんな個人的な思いが、本プロジェクトの出発点でした。
最初はブレッドボードでの実験的な試作からスタートし、プリント基板の設計・発注、そして iPhone/Android 両対応アプリの開発に至るまで、長い期間の試行錯誤を経て、ようやくここまで辿り着くことができました。
開発にあたって最もこだわったのは、「実運用で本当に役立つかどうか」という点です。
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ハンドマイクによる長時間の QSO で PTT を押し続けることによる疲労
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CW 運用時におけるメッセージ送出の煩雑さ
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運用中のとっさのキーイングスピード調整の手間
こうした、実際の運用で感じる「もう少し何とかならないか」という部分を解決することを目指しました。
対応無線機と接続方法
IC-9700
- 接続端子: DATA ジャック(2.5mm ステレオミニジャック)
- CI-Vボーレート: 9600
- CI-Vアドレス: A2h
IC-7300
- 接続端子: REMOTE ジャック(3.5mm ステレオミニジャック)
- CI-Vボーレート: 9600
- CI-Vアドレス: 94h
無線機側の設定は、メニューの「外部端子」から CI-V アドレス等を適切に設定してください。
BLEアダプタの仕様
専用 BLE アダプタは、以下の特徴を持つコンパクトな設計です。
- サイズ: 約3cm × 5cm × 2.5cm
- マイコン: Seeed Studio XIAO ESP32C3(技適認証済み)
- 通信方式: BLE(Bluetooth Low Energy)
- 電源: 充電式リチウムイオン電池(250mAh)内蔵
- 充電方式: USB Type-C 充電対応
アダプタは無線機の種類(IC-9700用/IC-7300用)に応じて、それぞれ専用の接続ジャックに対応しています。
現在は IC-9700 と IC-7300 に対応していますが、CI-V コマンド体系が共通の他の ICOM 機種でも動作する可能性があります。

BLE アダプタの電源管理と仕様について
本アダプタで使用しているマイコンおよび電源周りの仕様は以下の通りです。
1. 電源の ON/OFF
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電源 ON: USB ポートによる外部電源(5V)又は内臓のリチウム電池で電源が入ります。
- 電源 OFF: 電源が遮断されます。
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充電: スイッチが「OFF」の状態でも、USB 経由でのバッテリー充電は可能です。また、本体の USB ポートは電源入力としても機能します。
2. バッテリー駆動時の挙動と注意点
BLE アダプタでは 3.7V リチウムバッテリーを電源として使用しています。省電力化のため、以下の仕様としています。
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LED: バッテリー駆動時は LED が点灯しません。
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残量表示: リチウムイオン電池の無用な消費を抑えるため、ソフトウェアによるバッテリー残量の監視・確認は行っておりません。
3. 充電のお願い
バッテリー容量が低下すると、アプリ側でスキャンを行っても無線機の ID が表示されなくなります。その際はバッテリー切れの可能性がありますので、USB 接続による給電、またはリチウム電池の充電を行ってください。定期的な充電をお勧めいたします。
アプリの主な機能
基本機能(iPhone/Android 共通)
- PTT 制御
- ワンタッチでPTT ON/OFF
- 5分タイマー機能搭載(送信しっぱなし防止)
- 安全な運用をサポート
- 周波数表示
- 無線機の現在周波数をリアルタイム表示
- 接続状態の確認が一目瞭然
- CW メッセージ送出
- 最大8個のメッセージを登録可能
- 外部キーパッド感覚で簡単操作
- コンテスト運用やラグチューに最適
- キーイングスピード調整
- 運用中でも即座に調整可能
- 相手局のスピードに合わせて柔軟に対応
使い方
- アプリを起動し、「スキャン」ボタンをタップ
- 近くの BLE アダプタを自動検出
- リストから自分のアダプタ(IC9700-Controller または IC7300-Controller)を選択
- 接続完了 - すぐに無線機の制御が可能
シンプルで直感的なインターフェースにより、初めての方でもすぐに操作を開始できます。



画面の UI は iPhone / Android 共通です。
こんな運用シーンで活躍します
- SSB/FM での長時間 QSO
PTT ボタンを押し続ける必要がないため、手が疲れません。5分タイマー機能があるので、送信しっぱなしの心配もありません。 - CW 運用
定型メッセージをワンタッチで送出できるため、スムーズなラバースタンプ交信が可能です。キーイングスピードも手元で即座に調整できます。 - 移動運用
ケーブル不要の BLE 接続なので、シャック内やテント内で自由に動きながら操作できます。 - リグコントロールの併用
RS-BA1 などのリモートソフトと同時使用する場合でも、DATA ジャックや REMOTE ジャックを活用するため、USB/LAN ポートを占有しません。
今後の展開
現在は IC-9700 および IC-7300 での動作を確認していますが、CI-V コマンド体系が共通している他の ICOM 製リグ(IC-705、IC-7610 など)でも動作する可能性があります。もし、これらの機種でも使ってみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡いただければ幸いです。
また、今後のアップデートに向けて、「こんな機能があったら便利」「この操作をスマホから行いたい」といったご要望も広く募集しております。皆様からのフィードバックを可能な限り反映させていきたいと考えておりますので、お気軽にメール等でお知らせください。
