JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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430 メガの通信状況 ~2025~

恒例の、東京の 430 メガの通信状況です。(大晦日)
計測条件は、以下のとおりです。

(計測条件)

  • 測定期間:2024/12/31 10:00 ~ 2025/01/01 01:00
  • 周波数:433.000 MHz (メインチャンネル)
  • 無線機:IC-9700(CI-V 利用)
  • 計測ソフトウェア:Trafic Counter for IC-9700 v.0.01(自作)
  • 受信地:調布市
  • アンテナ:8.6 dbi GP(2階の屋根上にルーフタワー)
  • 受信時間:2秒以上の受信を計測
  • 受信入力:S1 以上の入力を計測


今年は <12/31 10:00 ~ 01/01 01:00> の、15時間を調査しました。
昨年までの状況は、カテゴリータグから、ご覧ください。


(集計結果)

(比較分析)

  • 前年の大晦日と比較したデータによると、受信回数および占有率は全体的に減少傾向にあります。
  • 一部の時間帯(特に年越し直後)ではわずかな増加が見られるものの、全体的な利用状況は昨年を下回っています。

大晦日一日分のデータではありますが、日々のワッチ状況からも 430MHz 帯におけるアマチュア無線の利用が減少している傾向がうかがえます。

 

■ ■ ■

 

今年も我が家では、年末年始にテレビを見ないという新たな習慣が定着しています。観たいと思う番組が減った状況は、昨年と変わりません。この傾向が続く限り、2025 年のテレビの稼働率も引き続き低いままでしょう。

一方で、アマチュア無線もかつての賑わいを取り戻すには依然として厳しい状況です。私がアマチュア無線を開局した昭和の時代、145MHz 帯は、宮城県の田舎でも休日の昼夜を問わず、メインチャンネルが CQ や特定局への呼び出しで賑わい、空きチャンネルを見つけるのも一苦労でした。しかし今では、東京ですら静まり返っている状況です。

明日から始まる QSO パーティについても、昨年同様、多くの参加者が初日に目標を達成し、後半は静かになることが予想されます。それでも、こうした時だからこそ、私たち一人ひとりが無線の魅力を再発見し、次世代に繋げていく努力が求められるのではないでしょうか。

かつて子どもの頃、大晦日や正月の楽しみといえばテレビでしたが、今ではその役割をインターネットが担っています。情報があふれるこの時代、テレビがかつてのような存在感を取り戻すのは難しいかもしれません。それでも、アマチュア無線のように「人と直接つながる」ことの大切さだけは、決して忘れてはならないと思います。

私自身、インターネットの利用は相変わらず多いですが、アマチュア無線という古き良き趣味を続けることで、日常にバランスを持たせています。そして何より、和文電信を聞く時間は、私にとってかけがえのない大切なひとときです。

2025 年も変わらぬご愛読をどうぞよろしくお願いいたします。