友人の JH7VHA 柴田さんが提供してくれた電源系統図を皆さまにご紹介します。無線機器や関連システムがどのように電源ラインと接続され、効率的かつ安全に運用されているかが一目で分かる、興味深い資料です。ぜひ、皆さんのシャックの参考にしてみてください。
以下は、JH7VHA 柴田さんから提供いただいた図面になります。
当シャックの無線電源系統図を紹介します。
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柴田さん、シャックの電源系統をご紹介いただきありがとうございます。以下に、私の方でその概要をまとめました。何か誤りや補足がありましたら、お知らせください。
この2枚の系統図は、無線機や周辺機器が設置された部屋における電源構成を示したもので、家庭内分電盤から室内コンセントを経由し、ポータブル電源装置や分岐タップを通じて無線機、TV、PC、計測機器などへ電力を供給する 100V 系統と、高出力機材(リニアアンプ)に対応した 200V 系統を含んでいます。2ページ目では、100V・200V の各系統ごとに配線ルートや電力供給ライン、各スイッチ(メイン・サブ)の消費電力・負荷状況が整理されています。
【100V系統】
- 分電盤(9番、主寝室、100V/20A)からスタート
- ポータブル電源(Jackery製)や壁コンセント(アース付き)へ供給
- MAIN SW 経由で TV、PC、ルーターなど約 200W
- SUB SW1:約160W
- SUB SW2:約290W
- 合計で約 680W の消費電力
【200V系統】
- 分電盤(25番、電気自動車用、200V/20A)からリニアアンプ(IC-PW1)などへ供給
- 電気自動車用コンセントもこの回路に含まれる
この系統図は、複数の電源ソース(家庭用分電盤の AC100V・200V、ポータブル電源、車のインバーター出力)から多種多様な機器へ柔軟かつ効率的に電力を供給するための配線構成を示しています。各ラインにはスイッチやタップが配置され、機器を独立制御できるうえ、消費電力の一覧化で容量把握や非常時の運用検討が容易になります。
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いかがでしたでしょうか。JH7VHA 柴田さんが作成した電源系統図は、アマチュア無線設備の電源管理や効率的な配線方法を考える上で、非常に示唆に富む内容だったかと思います。特に注目すべきは、100V 系と200V 系の明確な分離、ポータブル電源の効果的な活用、そして総消費電力の適切な配分です。毎度のことながら JH7VHA 局には、貴重な情報の提供に心から感謝申し上げます。
今後も、このような実践的な情報を共有していければと思います。ありがとうございます。