友人である JH7VHA の柴田さんから届いた情報です。
今回は、JRC の電鍵 CCK-410 をご紹介いただきました。これまで、私は台座が黒で「JRC」と銘板が貼られた電鍵しか知らなかったので、非常に興味深く記事を拝見しました。また、当時の価格が 78,000 円というのも、さすが JRC 製だと感心いたしました。
柴田さん、いつも素晴らしい情報をありがとうございます。
JH7VHA 柴田さんからの情報
電鍵(JRC CCK-410)の紹介
日本無線(JRC)の「CCK-410」という電鍵をローカルさんから頂いたので、紹介します。
写真1
外観です。
写真2
早速、分解してみます。精密ドライバー セット を使用して、1分でバラバラになりました。
写真右手前から、ノブ、接点、スプリングそして左後方が支点(アームに丸棒を貫通)です。
写真3
写真4
無線機に接続するコネクターが特殊です。配線が電鍵内部でショートしていたので、ミニプラグコードに一式交換しました。
写真5
打鍵感覚ですが「すばらしい!」です。
75字毎分で打鍵可能です。さすが JRC(よいしょ)です。
力点、支点、作用点の距離が短いためか、他の電鍵に比べて指先でのコントロールの割合が大きくなります。
私の好みですが、写真に写っている電鍵の中で、打鍵フィーリングは第4位にランクインします。
写真6
写真7
写真8
この電鍵は、JRCの「JST-10」というトランシーバーのオプションだったようです。
JST-10 は 1980 年代に発売された 7,21MHz の CW、SSB 10Wポータブルトランシーバーです。
当時価格 78,000 円は JRC にしては(失礼)格安で、高校生のアルバイトでなんとかなる金額です。
高卒の初任給と同じくらいです。その後バブルがきました。
カタログや写真がネット上にありましたので、添付します。
■ ■ ■
JST-10 と、この電鍵を持ってチャリンコで海に行き、 交信したら、楽しいだろうなー
中学生の頃、チャリで海(秋田県能代市 風の松原経由日本海)に行って、「TRIO TR-2200」で144.48 MHz FM(当時の MAIN CH)で交信した時のことを思い出しました。
2200 には、144.48、72、145.32 MHz の 3 チャンネルのクリスタルしか実装されておらず、メインチャンネルでつながった局とサブチャンネルが合わなければ、そこで交信終了でした。
それでも、うれしくて 楽しくて ♪ココロ ズキズキ ワクワクでした。
車の免許を取ってからは、さらに遠くの海(秋田県男鹿半島日本海)に移動して、フィールドデーコンテストに参加していました。
カツミのメモリー付きエレキーにコルサインやコンテストナンバーをメモリーしていましたが、発電機の給油のため AC 断となるとメモリーが消えるので、再度メモリーし直したものでした。
今となっては笑い話ですが、当時としては、いたって真剣でした。
話はそれましたが、この電鍵はモールス信号を初めて打った時のことを思い出させてくれました。
中学2年生の頃、数百円で買った練習用電鍵で、ピンクレディーの「SOS」という曲の始まりに流れる「トトトツーツーツートトト」を打ちました。私の電信ライフの始まりでした。
当時は同級生みんなが、チャリの警笛ブザーで SOS をまねしていました。
その練習用電鍵も小さく短い物で、指先で打ったような気がします。
中3で初めて買った本格電鍵 ハイモンド「HK-704」で「CQ」「JH7VHA」「ABCDEFG・・・」の順に符号を覚えました。
同期の友人の打ち方を見習って、腕から先全部を使って打った記憶があります。
高校の同級生に 704 を売り、「HK-808」を買って、和文を練習しました。「イロハニホヘト」「自分の名前」「好きだった子の名前」は、どんなに高速でも分かりました。
去年、30 数年ぶりにモールスを再開して気づいた苦手な符号は「ケネヱヰ」です。「ケネ」は「Leanning Morse by JH1LHV」で集中練習しましたが、「ヱヰ」は練習を止めました。
今は毎日、20 WPM の暗記受信を練習しています。
「子ども向けニュース」300 数十話も2巡目となりました。
還暦を過ぎた今、モールス信号を使用することで、脳トレになり、健康寿命の増進につながると信じて、続けていきたいと思います。
筋トレと有酸素運動も続けていきたいと思います。
高速打鍵をする運動神経も、コールサインを連呼する発声器官も、大分衰えました。最近は、「参加することに意義がある」でコンテストにも参加しています。
最高の状態でコンテストに参加できるようにする努力は続けていきたいです。
JH7VHA 柴田
■ ■ ■
JH7VHA 柴田さん。
電鍵 JRC CCK-410 の投稿記事、誠にありがとうございます。
今回の JRC の電鍵 CCK-410 の紹介、とても興味深く読ませていただきました。分解して修理する様子や、当時の思い出が蘇るようなエピソードがたくさん盛り込まれていて、読んでいてとても楽しかったです。
特に、中学生の頃のチャリでの海への冒険や、TRIO TR-2200(当時の友人も持ってました) を使っての交信の話、そして高校時代のコンテスト参加のエピソードには心が温まりました。
また、モールス信号への情熱が伝わってきて、還暦を過ぎてもなお続けていらっしゃる姿勢には尊敬の念を抱きました。モールス信号が脳トレになり、健康寿命の増進につながるという点も非常に共感しました。また、和文の練習で「子ども向けニュース」を活用しているということ、本当にありがとうございます。それと、筋トレと有酸素運動も続けていらっしゃるというのは素晴らしいです。
これからも、ハムへの情熱を感じられる素敵な記事を楽しみにしています。
また、投稿をお待ちしています!
JH7VHA 柴田さん、本当にありがとうございました。
de JH1LHV(JR7FHN)