友人の JH7VHA 柴田さんからの情報です。
柴田さんよりお寄せいただいた、スウェディシュキーの分解清掃に関する丁寧なレポート、誠にありがとうございます。貴重な体験を共有していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。特に、秋田の地元で入手された米ぬかを使用した独自の磨き方や、多種多様な清掃方法を駆使して黒ずみを除去された過程は、読んでいても楽しく、また大変参考になりました。
JH7VHA 柴田さんから頂いた情報
今日はスウェディシュキーを分解掃除したので、レポートします。
【写真1】
秋田のハムショップで初めて出会ったスウェーデンキーです。とても気に入ったので、ヤフオクで探していて、やっと手に入れました。その時の状態はこの写真とほぼ同じでした。
【写真2】
作業台です。いつもこのタイヤホイールの上に強化ガラスを置いた、ちゃぶ台の上でレストア作業をしています。360° 方向から手がつけられて、ガラスは硬くてキズが付きにくく、油や半田くずにも強く、お酒をこぼしても大丈夫で、とても気に入ってます。
【写真3】
ここ秋田ではどこにでもあるコイン精米機から米ぬかをもらってきました。
【写真4】
ガーゼに米ぬかを盛って輪ゴムでとめ、てるてる坊主をつくり、これで磨きます。
【写真5】
米ぬかを少々まぶして、ガーゼですり込みます。
【写真6】
真鍮部品の手入れ状況です、酢、重曹等いろいろな方法がネットに載っていましたが、表面の黒ずみが、かなり進んでいたので、コンパウンドが入ったバイク用メッキクリーナーと歯ブラシで磨きました。作業中の黒ずみと光沢の違いが分かる写真を撮り忘れました。
【写真7】
接点を洗浄します。組み立ては、ネジを元付いていた同じ位置に戻します。
【写真8】
キーダウン加重は 200g 前後で、接点間隔は付箋が入らないくらい激狭です。後方接点式電鍵の場合は、接点(右真空管側)が作用点、ノブ(左ペットボトル側)が力点、支点はこの電鍵の場合は板バネ(中央クッキングスケール)です。てこの原理で接点にかかる加重はノブの 200g より大きく、接点間隔よりもノブのストロークは大きくなります(目測 0.5 mm)。打鍵は分速 70 字くらいです。
【写真9】
清掃後です。天然秋田杉の上にマホガニー ツヤツヤしています。木(もく)っていいなー。
車やバイク、無線機や電鍵の手入れは楽しいもんですね。次は スカルプチャーについてレポートしたいと思います。
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スウェディシュキーとの出会いから、ヤフオクでの入手、そして丁寧なレストア作業に至るまでのストーリーは、アマチュア無線家としての情熱が伝わってきます。作業台の構築方法や、接点の洗浄、さらには組み立て時の細かい技術的な詳細に至るまで、柴田さんの手法は多くの皆さんにとって貴重な学びとなるはずです。
写真を通じて進行状況を見せていただきました。特に清掃後のスウェディシュキーが天然秋田杉の上に輝く姿は、まさに芸術作品のようです。木の温もりとともに、電鍵が新たな命を吹き込まれた瞬間を捉えており、その美しさに心から感動しました。
このような価値ある経験を私たちと共有してくださり、本当にありがとうございます。次回のスカルプチャーに関するレポートも、楽しみにしています。
心より感謝申し上げます。