チップトランジスタの型番って・・・記号だけなんで、とっても分かりずらい。
一般的なホール取付けタイプのトランジスタ(TO-92)なら、型番がパッケージにそのまんま刻印されているので、間違ってハンダ付けすることはないと思います。
TO-92 に刻印されている型番なら、目視でも難なく読めると思います。
チップトランジスタ(SMD Transistors)の型番って?
SOT-23 パッケージのチップトランジスタ
BA → 2SA1015
HF → 2SC1815
チップトランジスタの型番は、写真のような数文字の記号で表記されています。
そしてこの型番は、マーキングコード(Marking Code)と呼ばれ、メーカーが独自に決めています。
この写真のように、刻印されている文字からはどんなトランジスタなのか分からないという記号だけなので、基板実装前にハンダ付けするチップを準備してたりすると、後になってなんの型番だったのか判らなくなり混乱することがあります。
で、本日はこのマーキングコードから型番を知る方法について、わたしが行っている方法について記しておきます。
マーキングコードから型番を知る方法として、
- ウェブサイトで検索する方法
- iOS のアプリを使う方法
の2つを、ご紹介します。
s-manuals.com で検索する方法
登録されているマーキングコードの充実っぷりは、今のところこのサイトが最強じゃないでしょうか。
チップトランジスタをよくお使いに慣れれるなら、ブックマークしておくことをおススメします。
ex. マーキングコード「HF」の型番を調べる。
マーキングコード検索ページから「HF」を探します。
行と列が交差する「HF」をクリック。
チップトランジスタに刻印されている「HF」から、型番 2SC1815(SOT-23)ということと、同じ記号を持つメーカは2社あることが判ります。
マーキングコードはメーカー独自で決めることができるため、同じパッケージで複数のメーカが存在することもあり、ピン配置など実装時に注意する必要があります。
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s-manuals.com 以外のサイトとしては、
国内の MARKING CODE @wiki もありますが、残念ながら s-manuals.com ほど充実はしてません。
iOS アプリ、”Electronic Toolbox Pro” を使う方法
随分前になりますが、当ブログで紹介したことがある、”Electronic Toolbox Pro” を使う方法です。
iPhone や iPad に入れて使えるので、ハンダ付けなどの作業中でも、サクッと引くことができるのでとっても便利です。
なにかとこのアプリを頼ってるんですが。
マーキングコードの検索についていえば、s-manuals.com に比べ登録の充実度は低いです。
わたしとしては、まず iPhone の "Electronic Toolbox Pro" を使って調べて、それでも判らなければ s-manuals.com を使うようにしています。
ex. マーキングコード「1P」の型番を調べる。
チップトランジスタのマーキングコードのことなんですが、このアプリでは「チップ抵抗コード」と誤訳されてます。
「1P」の最初 ”1” を選択して次へ進みます。
「1P」の記号を持つものが4つ見つかるので、それぞれの項目をもう1段進んで SOT-23 パッケージのものを探します。
1P(Type2)が、SOT-23 です。
「1P」の記号を持つチップトランジスタ(SOT-23)は、2N222A ということが判りました。
ということで、チップトランジスタの記号から型番を知る方法でした。