JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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M5Stack でモールスを楽しむ

M5Stack で Morse です。

この M5Stack。
マイコン界隈では RasPi をも凌ぐ人気ぶりです。  

ESP32 なので、WiFi、Bluetooth が使えて Arduino 環境で開発ができます。
標準で TFT カラーディスプレイ、ボタン3個、それにスピーカまで付いています。

あの Micro:Bit よりメモリも大きいし・・・
これで一旦中止にしているプロジェクトの「和文電信トレーナ」も作れるはずなんですが。。。

ということで、今回は M5Stack で他人様のスケッチを使ってモールスを鳴らしてみました。

Morse trainer

まず自分で作る前に、情報収集です。

まぁ~正直、イチから作るのは面倒で。
どこかに M5Stack で動くスケッチが落ちてないかと、「M5Stack Morse」でググってみたけど・・・
意外にもヒットが少なくて、ガッカリ。。。

で、ググって一番上に出てきた ”Morse trainer” というスケッチを使わせてもらうことにしました。

forum.m5stack.com


M5Stack のモールスってどんな感じに聞こえるのか・・・この trainer で体感してみたいと思います。

 

USB ドライバのインストール

Windows に M5Stack なドライバ CP210x をインストールします。
すでにインストール済みならデバイス一覧に CP210x がリストアップされます。

f:id:JH1LHV:20190511175349j:plain

なければ「CP210x ドライバ」でググり、インストールします。

USB - UART ブリッジ VCP ドライバ - Silicon Labs

 

M5Stack に Arduino IDE でスケッチを書き込みための環境設定 

① Arduino IDE に M5Stack のボードを追加する。 

f:id:JH1LHV:20190511175536j:plain

「追加のボードマネージャーのURL」に、

https://dl.espressif.com/dl/package_esp32_index.json

を追加します。
すでに何かアドレスがある場合は、 ; で区切って入力します。

f:id:JH1LHV:20190511181655j:plain
ツール → ボード → ボードマネージャで、

  1. 検索窓に ESP と入れて検索します。
  2. esp32 by Espressif Sytems をインストールします。

 

f:id:JH1LHV:20190511182528j:plain
ボードは、M5stack-Core-ESP32 を選択します。 

② Arduino IDE に M5Stack のライブラリを追加する。 

f:id:JH1LHV:20190511182828j:plain
ツール → ライブラリを管理 → ライブラリマネージャで、

  • 検索窓に m5stack と入れて検索します。
  • M5Stack by M5Stack 0.2.5 をインストールします。
    現時点の最新バージョンは 0.2.6 ですが、0.2.5 じゃないと Morse trainer は正常に動作しません。(音が出ません!)

M5Stack にスケッチを書き込む 

スケッチを GitHub からダウンロードします。

f:id:JH1LHV:20190511184019j:plain

 

  1. フォルダ「Morese-trainer」を作成し、この中に ZIP を解凍します。
  2. スケッチ名を「Morese-trainer.ino」に変更します。(スペースがあるとエラーになります。)
     

f:id:JH1LHV:20190511184944j:plain
これで、スケッチは正常に書き込めます。 

 

動作確認

 

f:id:JH1LHV:20190511195644j:plain
①ボタン
スピーカから流れる音通りにこのボタンを押し、同じなら次の文字へ進みます。

②ボタン
画面に表示されているアルファベットのモールスが鳴動します。

 

”C” の ー・-・ のモールスを3回繰り返してみました。

どうですか?
聞きづらくないですか?

はい。あまりにも遅くて、聞きづらいですよね。

f:id:JH1LHV:20190511201405j:plain
ということで、dot_time の初期値を変更して速度を速くしてみました。
250 から 120 に変更することで、大体 10 wpm 程度の速度になると思います。

 

どうですか。
少し速い方が聞きやすくないですか。
モールスを始めるなら最初からこのくらいの速度がよくて、耳に馴染むはずです。 

この Morese trainer は、スピーカから聞こえる音と同じように②のボタンを押さないと次の文字へ進むことができないのですが、結構厳格な1:3が求められるので、短点を少し長めに押さないとダメで・・・このような誤った感覚の練習は続けない方がいいんじゃないかって、正直、思ってしまいした。

これは、短点が正しい「短点」じゃないからで・・・
こういう感覚で覚えてしまうと、電鍵を使って(キレイな)モールスが打てなくなるので気を付けた方がいいと思います。

 

ここで、M5Stack のモールスの話題から横道にそれます

遅い速度での、短点・長点の1:3の関係について。 

 

電鍵操作でモールスを送信する時の手首の動きは、短点と長点ではまったく違ったものになります。

f:id:JH1LHV:20190511144355j:plain


短点は手首で「トン」。
長点は手首で「ツー」と押さえる感じ。

だから、モールスを 「トンツー」 って呼ぶんじゃないのかな。

電鍵を使って遅いモールスを叩いたって、やっぱり短点は短点だよね。

バグキーだって、短点の長さは一緒。
錘の位置を変えて遅くしたって、短点がツーとはならないから。

エレキーやパソコンのモールスだけが変なだけ。

短点が長点のようにツ~ってなるのは絶対に可笑しいことなんだよね。
1:3の遅いモールスばかり聞いてると、長点のような短点を、短点として体が覚えてしまうので・・・
ストレートキーの短点が、長点を打つ動作と同じになってしまう。

長点1つは短点3つ分の長さに相当し、各点の間は短点1つ分の間隔をあける。

・・・とだけ、定義してるのも言葉足らずで問題ありだと思うけど。。。

まぁ、プログラムもこの定義通り、短点を基準に書いた方が楽だしね。

この短点と長点の比率。
開局当初からスッキリしない、わたしの中の懸案事項のひとつなんです。

ちなみに、拙作の cw mania や Learning morse の最低速度は 10 wpm で、これより遅い速度は設定できません。
 

www.jh1lhv.tokyo

 

f:id:JH1LHV:20190511164514j:plain


トンツーのトンは、いつでもトン。
速度で変化するのは、各点の間隔と、長点の長さだけです。

おそ~いモールスをどうしても聞く必要があるというなら、

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こんな感じのモールスじゃないと聞き取れませんよ。

たとえば、1分の ”A” をパソコンで作っても、それが "A" ってわかる人っていないんじゃないかな。
(12秒の短点、12秒の間隔、36秒の長点)

モールスは通信手段のひとつ。
相手に確実に伝わることが大切ですからね。


★ポイント★

短点の長さは、5 wpm でも 50 wpm でも同じになるのが正解です。

終わりに

今回は、海外の Morse trainer というスケッチを動作させてみましたが、ガチなハムの練習教材としては機能不足なところがあり、改修する必要があると感じました。

  • 速度が自由に変更できない(デフォルトの速度が遅い。)
  • 練習したい文字が選択できない(必ず A から開始する必要がある。)
  • 音が大きすぎる(これはハード上の問題。外部にボリュームがない。)

 

ということで、「micro:bit で始めるモールス入門」で和文バージョンのトレーナが作れなかったこともあり、この Morse trainer を参考にさせてもらいながら、新たに M5Stack で作ってみようかと思っております。

乞うご期待あれ。