チップ部品のようなとっても小さなパーツのハンダ付け。
こて先がチョット揺らいだだけでハンダ付けするチップが動いて、また最初からやり直す・・・
こんな経験ってありますよね。
ということで、
この連休で、表面実装部品(SMD)のハンダ付けで使う、固定治具を作ってみました。
まぁ作ったといっても、Thingiverse に登録されている 3D データを印刷しただけなんですけどね。。。
こんな形をした ”SMD soldering long clamp” というものを作りました。
※今回の造形で使ったアームの長いタイプのクランプデータが、いつの間にか Thingiverse から消えていたので(2021/09 確認)、短いタイプのダウンロード先に変更しておきました。
この治具で小さな SMD パーツをしっかり保持できます。
両手も使えるようになるし、これでハンダ付けが確実にできるはずなんです。
製作に必要なパーツ
- スプリング(8mm × 20mm)
- ステンレス鋼ロッド(2mm × 20mm)← 玩具用 DIY 部品
- 六角穴付きボルト(M3 × 12mm)、ワッシャ、ナット
久しぶりの3Dプリント
3D プリントに必要な gcode は "Repetier-Host" で作ってます。
印刷の設定はいつも通りです。
この設定が出来上がりのクオリティに関係するので・・・結構、厄介なんです。
一度でも上手く印刷できたら設定を弄りたくないのが本音です。
わたしが使っている 3D プリンタではどんなに頑張ってもこのクオリティです。
今どきの、自動で完璧にレベリングできるやつとかに取り換えようかと・・・迷走中です。
必要なパーツはこれだけです。
組み立てといっても・・・
造形物にスプリングとロッドを差し込み、ボルトを通して、ただ締めるだけなんですけど。
こんな感じに完成します。
押さえピンまで 67 mm あるので、結構大きめの基板までいけると思います。
SOT-89 パッケージのパーツを押さえてみました。
押さえる力がすごい強いわけじゃないので、パーツを傷めることはないと思います。
この "SMD soldering long clamp" は、パーツを押さえる力が適度な強さになるように、スプリングやアームの長さなどが調整されています。
設計者に感謝です!
1206 形状のチップ抵抗を押さえてみました。
Arduino CW Keyer 基板に SOT-89 のレギュレータ IC を載せて押さえると、こんな感じになります。
パーツのスリップもなく快適です。
ハンダ付けも、歳を重ねるごとに、手が微妙に揺れたり、安定しなくなりますからね。
やっぱ、こういう治具って必要で、頼っちゃいます。
ということで。
治具もできたし、今後ますます SMD パーツを使う場面が加速しそうです。
・・・って、この治具。
お若い方の視力には不要なのかもしれませんね。。。ホント、羨ましい。。。