Hantek のハンドヘルドな測定器を買ってみました。
この1台で、オシロスコープ + マルチメータ + 信号発生器 の3役をこなしてくれます。
詳しい情報は Hanteck のウェブをご覧ください。
http://www.hantek.com/en/productdetail_13174.html
このシリーズ(Hantek2000)には、いくつかのバリエーションがあります。
わたしは AWG が付いている 2D42 を購入しました。
価格は AliExpress で、約15,000円(送料込み)くらいです。
配送が DHL だったので注文から到着まで5日程という超特急でした。
・DSO オシロスコープ:2チャンネル 40 MHz
・DMM マルチメータ: 4000カウント
・AWG 信号発生器:12bit 25MHz
USB 2.0 を介してパソコンに接続。
Hantek から提供されているソフトウェアを使って 2D42 のすべての機能を操作できます。
大きさがわかるように、A4 のファイルの上に置いてみました。
ハンドケース付ですが・・・わたしの場合、外で使うことはないけどね。
残念ながら、電源プラグはヨーロッパ圏の C タイプ。
1本だけですが、プローブ(×1/×10 の切替付)が付属しています。
オシロ付きでこの大きさ。(199 x 98x 40mm 624g)
今後の工作における主力測定器になります。
背面をパチリ。
45° のスタンド付きですが・・・結構硬くて、割れそうで・・・コワイ。
右、常用中の DMM と並べてみました。
大きさはあまり変わらない。
添付されてくる電源プラグはフランスやロシアなどで使用されている C タイプです。
ここ日本は A タイプなので、このアダプタを使うには写真右のような C から A に変換するアダプタが別途必要になりますが、スマホの充電で使用されている5V2A の USB 電源アダプタも使えるのでなんら問題はありません。
この測定器を購入する際にバイヤーに「電源アダプタは US タイプ(A タイプ)を送ってくれませんか」とダイレクトメッセージを送ったところ、「OK」と即答してくれたので期待してたのですが・・・実際に届いたのはこの C タイプでした。。。
調べてみると、Hantek のこのシリーズに添付されている電源アダプタは C タイプだけのようです。
(一部のバイヤーで、A と C のどちらかをオプション選択できるところがあったので、希望すれば交換してくれるんじゃないかと思ったのですが。。。)
まぁ、C から A に変換するアダプタは数百円程度で買えますから。
中華モノを頻繁に漁ってるなら、こういうアダプタは持っていてもいいかも、です。
USB は今どきの Type-C です。
リチウム電池充電式(5V/2A)で、パソコンの USB で充電しながら使用できます。
充電中はこの電源ボタンのバックライトは赤に点灯します。
充電終了でバックライトの赤は消灯します。
DSO と AWG の動作確認
とりあえず確認です。
本体の AWG 出力(正弦波、1KHz、2.0V)を、そのまま DSO へ入力して波形を表示してみました。
AWG 出力画面。
周波数はジャスト 1KHZ。波形の振幅は 4.040 V。
ユーザマニュアル
本体にはマニュアルは付いてきません。
本体裏側にある QR コードから Hantek のウェブサイトへ行けるみたいですが・・・
QR コード の URL にアクセスするも「Not Found」になります。
QR コードのこの URL は Not Found になります。(今だけなのかは?)
ということで、以下の URL からマニュアルはダウンロードできます。
http://www.hantek.com/en/PagesFW_Vyhsc_3.html
ソフトウェアのインストール
ソフトウェアは以下の URL から、「Hantek2D82 Software」をダウンロードしてインストールできます。
http://www.hantek.com/en/PagesFW_Vyyrj_4.html
DSO 画面。
DDS(AWG)画面。
DMM 画面。
ロギングできるのがイイです。
ソフトの操作方法は Help で確認できます。
ソフトウェアを使って確認
2D42 の AWG 出力を、同じ Hantek のデジタルオシロ DSO5102P で観測してみました。
左(2D42)→ 正弦波、1KHz、2.0V を出力。
右(DSO5102P)で波形観測。(ソフトウェアで表示)
続いて、2D42 で 25MHz の正弦波を出力。
続いて、三角波を出力。
最後に外部の DDS 出力を 2D42 に入力して波形を観測してみました。
外部(JDS6600)から 1KHz の正弦波(5V)を出力。
画面左は JDS6600 のコントールソフト。
こんな感じです。
この時の 2D42 はこんな感じで、1KHz ジャストの 5.240V です。
最後に
3つの機能がひとつになって、この大きさで、この価格。
コスパ的には申し分ないと思います。
ということで、今後のわたしの主力テスターです。
で、まだしっかり使ってないのでよくわかってないのですが・・・
すっごい気になったのが、DMM モードの導通ブザー。
反応が鈍い。
しっかりした接続が必要で、ブザー音も小さく、かすれるし、音の広がりもありません。
まぁこれは、テスターの導通チェック一般に言えることなんですが。
この 2D42 に期待していただけに残念です。
基板の導通チェック、パッパッとテンポよく進めたいけど。
どうにもこうにも、こう反応が鈍いんじゃリズムがくるってしまいますよね。。。
ん~やっぱ、導通チェックはテスターに求めるんじゃなくって、単純に電池にブザーを付けてやれ、ってことなんでしょうか。
キレッキレッの導通チェッカが欲しいなぁ。
以上、簡単なレポートでした。
で、この 2D42 ですが、とってもお勧めな測定器だと思います。