JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

スポンサーリンク

tinySA 到着

NanoVNA と、瓜二つ。
tinySA という、スペクトラムアナライザを買ってみました。

f:id:JH1LHV:20201103215716j:plain

購入先:AliExpress

主な特徴

  • 2.8 インチ、タッチディスプレイ(320 * 240)
  • 2入力
    ▶ LOW → 0.1MHz ~ 350MHz(高精度)
    ▶ HIGH → 240MHz ~ 960MHz(低精度)
  • 分解能帯域幅(RBW)2.6KHz 〜 640KHz 切替可能
  • 最大 290 のスキャンポイント(測定ポイント)
  • ATT(0 dB 〜 31 dB ステップ)
  • SG
    ▶ LOW → 100KHz 〜 350MHz、正弦波
    ▶ HIGH → 240MHz 〜 960MHz、方形波
  • USB 接続による PC スペアナアプリあり
  • 2時間使用可能な充電式バッテリー(650mAh リチウム)

10/17 現在、tinySA のクローンは存在してないようです。
したがって AliExpress のすべてが本物で、hugen によって製造されたものになります 。

NanoVNA と、ほぼほぼ同じ大きさなんですが、この tinySA のジョグダイヤルのところが少しだけ出っ張りがあって、NanoVNA のケースがそのまま使えないのが難点。残念ながら tinySA 用に 3D モデルから作る必要がありそうです。

詳しい説明

この tinySA の仕様を含めた詳細については、PmWiki にすべてまとめられています。

tinySA のことは、もうこの PmWiki だけで十分じゃないかと思うほど、とっても充実した内容です。

すべて英文ですが、Google 翻訳で普通に読めるクオリティに訳してくれるので、この PmWiki をしっかり読み進めることで、なんら支障を感じることなく tinySA のすべてを知ることができると思います。

また、PmWiki の "Introduction and other videos" には、tinySA の紹介ビデオのリンクが貼ってあるので、購入前に視聴しておくことをおススメします。特に、製作者自身の YouTube チャンネルには沢山の動画が投稿されていて、そのどれもが参考になるものばかりです。

注文から到着まで 

f:id:JH1LHV:20210519140617j:plain
10/17 注文、10/31 到着。
注文から2週間以内で到着しました。(AliExpress Standard Shipping なのに、早かった!)

f:id:JH1LHV:20210519140650j:plain
化粧箱が、すっごく立派。
ブランド物の財布でも入ってるんじゃないかと思いました。

f:id:JH1LHV:20210519140713j:plain

f:id:JH1LHV:20210519140745j:plainSMAJ 付きのケーブルやホイップアンテナなど、必要なものが一式詰め込んであります。

Firmware の バージョン確認と、アップデート

まず、開封早々 Firmware のバージョンを確認しました。

f:id:JH1LHV:20210519140833j:plainv1.0-91 (Sep/18/2020) でした。 

PmWiki の ”Getting new firmware” に、v1.1-13 (Oct/27/2020) の新しい Firmware があったので、さっそく DfuSeDemo を使ってアップデートしました。

f:id:JH1LHV:20210519140858j:plain

f:id:JH1LHV:20210519140938j:plainv1.1-13 (Oct/27/2020) にアップデートできました。

PmWiki の "First Use" を読みながら tinySA を校正

PmWiki の指示通りに、付属の SMAケーブルを HIGT と LOW の端子に接続して、SELF TEST. と LEVEL CAL. を行いました。

f:id:JH1LHV:20210519141015j:plainSELF TEST. を行い、こういう画面表示になれば、この tinySA は正常品ということです。

f:id:JH1LHV:20210519141045j:plainLEVEL CAL. もやっておきました。

f:id:JH1LHV:20210519141132j:plain

f:id:JH1LHV:20210519141158j:plain30MHz のキャリブレーション出力を使って、LOW 入力側をキャリブレーションしてみました。

 

4つのモード(入力2、出力2)

MENU → MODE から選択します。

f:id:JH1LHV:20210519141223j:plain
4つのモードそれぞれの説明は、PmWiki の "Technical Description" に詳しい解説があります。

回路の構成上、LOW 入力(100KHz ~ 350MHz)の方が、HIGH(240MHz ~ 960MHz)に比べて測定精度は高い仕様になってます。(HIGH はオマケ的な感じかな。)

HIGH 入力では、入力インピーダンスは周波数に依存し 50オームからズレてしまいます。また、入力側に BPF がないため強力な信号があると帯域内で歪みを起こしてしまうことがあります。

 

測定例

この tinySA の測定例として、PmWiki の "Examples" にいくつか紹介されているので、これらの記事を参考にしながら実際にムセンキを測定してみることが、高周波測定を知ることへの近道になるんじゃないかと思います。

 

Windows アプリ、tinySA-App

PC control ソフトの tinySA-App をダウンロードして、起動してみました。 

f:id:JH1LHV:20210519141251j:plaintinySA-App.exe を起動して、”Connected” をやっただけですが、このソフトだけで画面キャプチャの取得や、Firmware のアップデートなんかも簡単にできるようです。

 

■ ■ ■


ということで、今日は tinySA という、とっても廉価なスペアナが到着したので、とりあえず開封して触ってみたという内容でした。

で、この続きはまた今度ということで、次は所有している RIGOL のスペアナと結果の違いなんかを見ていこうかと思います。

さてさて、NanoVNA の次なるブームは・・・この tinySA で決まりかな!