東京設置の FT-857 の電源を遠隔操作する試みです。
私の V/UHF のメインリグである FT-857 には、本体電源を入り切りするための CAT コマンドがありません。
パソコンの隣に無線機を置いた状態で CAT コマンドを使う分には何も不便は感じませんが、遠く離れた場所から遠隔しようとすると、CAT コマンドで電源が入らないこのリグはイマイチの使い勝手になってしまいます。
ということで、
下図のような構成で、Arduino と5V リレーを使って FT-857 の電源を制御することにしました。
(FT-857 の電源制御)
- 直流電源の電源は連動タップを使ってパソコンの電源と連動させます。
(パソコンの電源は遠隔操作で WOL させます。) - FT-857 の電源ケーブルのプラス側は5V リレーを経由して直流電源に接続します。
- FT-857 の電源はオンの状態とします。
- Arduino はパソコンからシリアル通信で制御します。
(Arduinoとシリアル通信できる簡単なソフトを作ります。)
(FT-857 の遠隔受信)
- FT-857 とパソコンを CAT ケーブルで接続する。
- FT-857 のスピーカ OUT とパソコンのオーディオ IN を接続する。
(Arduino スケッチとパソコン側のソフトウェア)
Arduino に接続している5Vリレーはパソコンからシリアル通信で制御します。
今回作ったテストプログラムは、通信ポートを設定して GPIO を制御するだけの簡単なものになっています。
Arduino 側の配線はジャンパワイヤ数本だけの必要最小限です。
テスト用プログラムの「ON」「OFF」ボタンの操作でリレーが正常に動作することが確認できました。
さて、次の作業ですが、
基板を使うなどして、少し見栄え良く作り直したいと思います。
次回の東京帰省時にでも実際に取り付けて運用してみます。