生まれ故郷の物置に、
ホコリまみれのまま放置されていたパーツケースを発見したので持ち帰ってきました。
30年前の電解コンデンサです。
一般的に電解コンデンサは経年変化により劣化して、容量抜けが発生すると言われています。
劣化具合は如何なものでしょうか。
LCR メータで容量チェックしてみました。
(本来、電解コンデンサの劣化具合は ESR 値で判定すべきでしょう。)
まずは、中でも一番まともそうな、
日本ケミコン製の 50V470uF 2個をチェック。
1個目は、452uF と表示。
2個めは 494uF で、まあ容量的にはこんなものじゃないでしょうか。
今度は、容量が大きめのものを適当にピックアップして測定してみました。
10V 330uF → 301uF
6.3V 470uF → 440uF
6.3V 470uF → 455uF
16V 470uF → 467uF
16V 470uF → 457uF
16V 470uF → 531uF
16V 470uF → 553uF
16V 470uF → 570uF
16V 470uF → 563uF
25V 470uF → 407uF
10V 1000uF → 1414uF
10V 1000uF → 591uF
10V 1000uF → 741uF
10V 1000uF → 682uF
10V 1000uF → 726uF
10V 1000uF → 969uF
16V 1000uF → 943uF
16V 1000uF → 857uF
16V 1000uF → 405uF
16V 1000uF → 849uF
本来なら既定の電圧を一定時間印加して、漏れ電流を測定し評価することが望ましいのですが、面倒なので容量だけの確認としました。
(この DE-5000 は ESR も測れるのですが、今回は単純な容量チェックだけとしました。ということで、ESR については、また今度ということで。)
単純な容量チェックだけなので、良否の判断は難しいですが、電解コンデンサの寿命は意外にも長いのではないでしょうか。
(中には半分近くまで容量抜けしているものもありますが・・・)
10数年前だったでしょうか。
大陸で作られた粗悪な電解コンデンサのせいで次々と電子機器が故障した。
そんな事があったと思います。
粗悪な作りであれば、液漏れや容量抜けも起こるでしょう。
今は品質も向上しているでしょうし、
余り気にすることもないのかも知れません。
まあ、古い電解コンデンサを使う時は、
チェッカで容量をしっかりチェックしてから使う方が良いかも知れません。
とはいっても、
30年前の電解コンデンサを、このまま使うのは気持ちが悪いので、
全て廃棄処分する予定ではありますが。。。