中華製の多機能ラジオ「ATS-Mini(Si4732搭載)」のファームウェアを、2025年9月16日に公開された最新バージョン v2.32 にアップデートしてみました。
私は普段から、ファームウェアやアプリのアップデートは公開されたらすぐに試すタイプです。最近も、iPhone を iOS 26.0 に即アップデートしました。アップデート後に機能が増えたり動作が軽くなったりすると、まるで新しい機器を手に入れたような気持ちになります。それが無料なら、なおさら得した気分になります。
今回の v2.32 では、音質や操作性に関わる部分を中心に、いくつかの改善と修正が行われています。
ファームウェアの更新方法については、前回の記事で紹介していますので、そちらも参考にしてみてください。
削除された機能
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CPU の動作周波数を自動で切替える機能を削除
前バージョン(v2.31)では、エンコーダ(ツマミ)を回したときに CPU の動作周波数を自動的に切り替える機能が追加されていました。しかし、この機能が原因で、「プチプチ」といったノイズや音切れが発生することがありました。
v2.32 ではこの機能が完全に削除され、音の安定性が向上しています。
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空のメモリスロットに「Add」と表示されないように変更
これまでは、メモリスロットが空でも「Add」という表示が出ていたため、「クリック」と「短押し」の違いに混乱することがありました。今回からは、空のスロットには何も表示されなくなり、操作の誤解を防げるようになっています。
変更された点
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文字表示時の背景塗りつぶしを廃止
これまでは、画面に文字を表示する際に、背景色も一緒に塗られていました。そのため、背景画像を設定したり、画面デザインを変更するのが難しい状態でした。
今回のアップデートからは文字だけが描画されるようになり、UI(ユーザーインターフェース)のカスタマイズがしやすくなっています。
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Web UI の入力項目の並び順を調整
Web 画面の設定画面で、Wi-Fi 設定欄の下に「ユーザー名」と「パスワード」の入力欄が移動しました。これにより、設定の流れがより直感的になり、迷わず入力できるようになっています。
修正された不具合
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複数の Wi-Fi アクセスポイントへの接続不具合を調整
設定画面で自宅や他の場所など複数の Wi-Fi アクセスポイントを登録していた場合、2番目や3番目のアクセスポイントに接続できない不具合がありました。
今回の修正により、登録済みのすべてのアクセスポイントに問題なく接続できるようになっています。

今回のアップデートでは、特に音質や操作性の向上が目立ち、日常的にATS-Mini を使っている方にとってはうれしい内容になっています。
エンコーダ(周波数を調整するツマミ)を速く回すと、それに連動して周波数の変化量も大きくなるため、目的の周波数に素早く合わせやすくなりました。エンコーダを頻繁に使う方や、複数の Wi-Fi 環境で運用している方には、このアップデートを強くおすすめします。