JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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和文モールス・交信することの悩ましさ

アマチュア無線を長く楽しんできた者として、和文の交信について感じることがいくつかあります。まず、1回の交信が長くなりがちで、たとえば、QTH、QRA、天候について話すだけでも、何分もかかることがあります。加えて、和文電信の会話では電鍵の種類など技術的な話題がよく登場し、それこそ気が付くと数十分が経過していることも少なくありません。



正直なところ、和文での交信を楽しむには十分な時間が必要で、暇な時以外はなかなか交信を楽しむことができません。例えば、「ありがとうございます」や「了解しました」といったあいさつは、「あり」とか「R」に省略しても良いと思いますが、相手が知り合いでない場合、意味が伝わらないのではないかと心配になって結局省略できないことが多いです。

和文の交信では、基本的なショート QSO だけでも時間がかかるため、最近はあまり交信はしていませんが、SSB や FM の交信と同様に、和文でも会話が続かなくて困ることがあります。昔馴染みや常連との会話は何時間でも楽しめますが、初めての局とは会話が続かないことが多く、続けるのが難しいと感じています。

和文電信を始めた頃は、短い交信でもドキドキしながら楽しんでいましたが、慣れると話題探しが困難になります。現代の SSB や FM と同様に、和文電信でも QSL カード交換のショート QSO 以外の話題が見つからない寂しい現実があります。その恐怖から、私は主にワッチに徹しています。また、コンテスト・オンリーのハムが多いのも、このような理由だと思われます。


そんなわけで、和文交信から少し離れて、自分のために和文電信の音源を作って聞くことが楽しみになりました。当ブログに掲載している、和文電信で聞く「子ども向けニュース」などの音源は、交信の大半を占める定型的な「あいさつ文」がないので、純粋に和文電信を楽しむことができます。もうここ数年は、交信よりもこうした音源をリラックスして聞くのが習慣になっています。

信号が強く入感する局と430メガの F2 で FM のラグチューと同じように会話ができたら、それはそれで面白いだろうと思いますが・・・ただ、やはり話題が問題ですね。

結局のところ、充実したハムライフを楽しむためには、コミュニケーション能力が非常に重要で、アマチュア無線を長く続けていく上では、新しい話題を見つける力や、初対面の局ともスムーズに会話ができるようなスキルが求められます。これにより、ハムライフや実生活がさらに充実したものになるはずです。

それと、和文電信に限らず、今後も新しい技術やモードが登場し、それに伴ってさまざまな交信スタイルが生まれるはずで、そういった新しいトレンドにも柔軟に対応して、自分なりの楽しみ方を見つけていくことも大切ではないでしょうか。

最後に、アマチュア無線界の発展のためにも、私たち一人ひとりが新しい技術やトレンドに興味を持ち、常に学び続けることが重要で、和文電信をはじめとする古き良き技術も大切にしつつ、新しい交信スタイルや技術を取り入れながら、アマチュア無線界を盛り上げていけたらいいなぁ、と考えております。