ADX 標準の LPF を作りました。
コンデンサは 250V 耐圧のチップ(1206)を使って組み立てました。
こうやってチップを押さえてハンダ付けするのが簡単です。
それと、今回の LPF の製作で必要なエナメル線の長さは、mini Ring Core Calculator 1.2 というツールを使って算出してみました。
L1 → T37-2 15T → 23cm(17cm + リード分 6cm)
L2 → T37-2 10T → 17cm
L3 → FT37-43 20T → 29cm
パワー測定
自作の終端型電力計を使いました。
最近は最初からダミーが内蔵されている終端型電力計を多用しています。
電源電圧 | 受信電流 | 送信電流 | 送信出力 |
---|---|---|---|
12V | 0.08A | 0.57A | 2.0W |
13.8V | 0.08A | 0.64A | 2.8W |
12V × (0.57A - 0.08A) = 5.88W
出力が 2.0W しか出ないので、効率は 34% とイマイチです。
という結果ということもあって、L1 の巻数と C1 の容量を変化させて更に測定してみました。
エナメル線は φ0.4mm のものを使いました。
(参考)
Class E Design Spreadsheet
L1 → 13T に変更
電源電圧 | 受信電流 | 送信電流 | 送信出力 |
---|---|---|---|
12V | 0.08A | 0.55A | 1.3W |
13.8V | 0.08A | 0.60A | 1.7W |
L1 → 14T に変更
電源電圧 | 受信電流 | 送信電流 | 送信出力 |
---|---|---|---|
12V | 0.08A | 0.58A | 1.8W |
13.8V | 0.08A | 0.64A | 2.2W |
L1 → 16T に変更
電源電圧 | 受信電流 | 送信電流 | 送信出力 |
---|---|---|---|
12V | 0.08A | 0.52A | 2.0W |
13.8V | 0.08A | 0.59A | 2.8W |
12V × (0.52A - 0.08A) = 5.28W
効率は 38% とイマイチですが、L1 の巻数は 16T にしました。
C1 → 56p に変更 → DC12V 0.52A 2.0W
C1 → 100p に変更 → DC12V 0.52A 2.0W
C1 → 330p に変更 → DC12V 0.41A 1.4W
出力が増加することはなかったので、C1 の容量は標準の 130p のままとしました。
ということで、自作の終端型電力計では DC12V で 2.0W という結果であり、まだまだ改良というか、パーツの選定や定数の組み合わせなど、改善の余地がありそうです。
それにしても LPF・・・なんやかんやと難しすぎです。。。