JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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ADX (Arduino Digital Transceiver) の製作 -7-

ADX 標準の LPF を作りました。


コンデンサは 250V 耐圧のチップ(1206)を使って組み立てました。

こうやってチップを押さえてハンダ付けするのが簡単です。

それと、今回の LPF の製作で必要なエナメル線の長さは、mini Ring Core Calculator 1.2 というツールを使って算出してみました。

L1 → T37-2 15T → 23cm(17cm + リード分 6cm)



L2 → T37-2 10T → 17cm



L3 → FT37-43 20T → 29cm

パワー測定

自作の終端型電力計を使いました。


最近は最初からダミーが内蔵されている終端型電力計を多用しています。

電源電圧 受信電流 送信電流 送信出力
12V 0.08A 0.57A 2.0W
13.8V 0.08A 0.64A 2.8W


12V × (0.57A - 0.08A) = 5.88W
出力が 2.0W しか出ないので、効率は 34% とイマイチです。

という結果ということもあって、L1 の巻数と C1 の容量を変化させて更に測定してみました。

エナメル線は φ0.4mm のものを使いました。

(参考)
Class E Design Spreadsheet


L1 → 13T に変更

電源電圧 受信電流 送信電流 送信出力
12V 0.08A 0.55A 1.3W
13.8V 0.08A 0.60A 1.7W


L1 → 14T に変更

電源電圧 受信電流 送信電流 送信出力
12V 0.08A 0.58A 1.8W
13.8V 0.08A 0.64A 2.2W

 

L1 → 16T に変更

電源電圧 受信電流 送信電流 送信出力
12V 0.08A 0.52A 2.0W
13.8V 0.08A 0.59A 2.8W

12V × (0.52A - 0.08A) = 5.28W
効率は 38% とイマイチですが、L1 の巻数は 16T にしました。


C1 → 56p に変更 → DC12V 0.52A 2.0W

C1 → 100p に変更 → DC12V 0.52A 2.0W

C1 → 330p に変更 → DC12V 0.41A 1.4W

出力が増加することはなかったので、C1 の容量は標準の 130p のままとしました。 

 

ということで、自作の終端型電力計では DC12V で 2.0W という結果であり、まだまだ改良というか、パーツの選定や定数の組み合わせなど、改善の余地がありそうです。

それにしても LPF・・・なんやかんやと難しすぎです。。。