ES121 というペン型の電動スクリュードライバーを愛用してるんですが、表示部分の OLED (有機 EL)の輝度が薄くなって、もう普通には見えないくらいに劣化したので、交換修理しました。
OLED (有機 EL)って、普通の液晶ディスプレイに比べて劣化が早いことは知ってたんですが、こんなにも早くダメになるとは・・・ホント、参りました。
(この ES121 は2年前に購入。で、有機 EL なテレビは買わない方がいいかも。。。)
それでは、修理開始!
この 0.69 インチの OLED(14 PIN)と交換します。
価格は@100円程度と激安品。(OLED って高価なはずなんだけど、流石、中華です。)
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① 分解
分解は意外と簡単です。
上蓋部分を回して外します。
本体の真ん中にトルクスネジがあるので、ビット T3 を使って外します。
ちなみに、トルクスネジってこんなヤツです。
OLED 保護カバーとボタンホルダを外します。
本体基板部分を回転させて、2P のコネクタを外します。
このコネクタはピンセットで簡単に外せます。
バッテリと基板が一緒になってるので、このまま本体から引き抜きます。
② OLED を基板から外す
ここからは微細作業です。
デジタルスコープも併用しての作業となります。
OLED の 14P の取り外しは、先端が細めのノズルを付けたホットエアガンを使いました。
ホットエアガンで炙って・・・サクッと取れました。
汚れた基板のパターンはハンダ吸取り線でキレイに掃除します。(この写真は掃除前)
③ 新しい OLED の取り付け
デジタルスコープの写真も載せるつもりでキャプチャしてたんですが・・・
勘違いしてゴミ箱に入れて完全削除してしまいました。。。
OLED の 14 PIN は、デジタルスコープを見ながらすべて手でハンダ付けしました。
で、今回ハンダ付けで使った道具だけ紹介しておきますと、半田ごての先端は T12-I という極細タイプに交換して、ハンダは 0.3 mm で、μFeeder (千住金属工業株式会社製)というシャープペンシルと同じような操作性のものを使ってやりました。
μFeeder は、ボタン1プッシュでハンダを約 1 mm だけ送り出すことができるので、必要最小限のハンダだけを溶かすことができるので、ハンダブリッジを防ぐことができます。
ただもう本体の販売は終了してるみたいで、秋月電子では補給用の 0.3mm のハンダだけが売ってるみたいです。
やっぱりこういう極細な FFC ケーブルのハンダ付けとかやるときは、なにか特別な道具は必要になると思います。
④ 組み立てと、確認
組み立ては外した順番の逆ですから・・・簡単ですね。
ボタンオン。
買った時のように・・・ちゃんと表示するようになりました。
修理完了です。
こういったマイコンで使ってる OLED って、とくにマイコンとの間にドライバとかあるわけじゃないので、こういう表示しないといった障害原因の多くは OLED の劣化だろうと・・・新しいヤツと交換すれば直るだろうと思っていました。
もしマイコンとかのチップが壊れていたら、文字表示もビットの回転もしないはずなんで。
ホント、表示部分だけの障害でよかったです。
プログラム入りのマイコンでも壊れていたらもう完全アウトで、ゴミ箱へ直行でしたからね。
ということで、あと何年かは使い続けられそうです。