ウェブを巡回していて偶然見つけたスロベニアの週末プロジェクト。
UHF トランシーバのキットです。
430MHz 帯の FM トランシーバがケース付きで1万円以下で入手できるとあって
完全にノリと勢いだけで4月に入手しておりました。
キットは VHF と UHF の2種類あって、わたしは UHF の方を選択しました。
組み立ては先週の週末に終わっていて・・・
ということで、今日はその時に撮影した写真を中心にアップしていきたいと思います。
Weekend Project UHF radio station - UK_KIT
回路図入りの組み立てマニュアル、操作マニュアルも上記からダウンロードできます。
DORJI DRA818 モジュール
DRA818 がこのキットのキモ。
ほぼ、このモジュールひとつでトランシーバ(DSP)を構成しているので、
あとは LPF、MIC、スピーカを取り付けて、PIC 等のマイコンを使ってコントロールするだけです。
データシート:http://www.dorji.com/docs/data/DRA818V.pdf
DRA818 は ebay で1,300円程度で購入できます。
モジュール自体は柔軟仕様になっていて、
広帯域で、送信/受信周波数の独立設定、出力、CTCSS、SQ、RX レベル など・・・
UARTインターフェスで簡単にプログラムすることができます。
※ただし、LPF を入れないとスプリアスが大きいので要注意です!
Weekend Project UHF radio station を作る
ということで、DRA818 を使った UHF FM トランシーバーの組み立てを開始します。
到着まで、ひと月近くかかったかな。
梱包は丁寧です。
追加料金を払ってパネルにコールサインを入れてもらったんだけど・・・
フロントとバックパネルの素材が、な、なんと厚紙を使ってるし・・・がっかりです。
それと、バックパネルのスピーカと電源ケーブルの穴は逆になってるし。。。
キット一式です。
トランシーバのキットの割にはパーツすくなっ。DRA818 の威力は凄い!
基板のアップです。
同梱されてきたパーツリストです。一応パーツに不足は無いかチェックしておきました。
作業途中をパチリ。
続いて、LPF のコイル作成です。
3mmΦ のドリルを使って巻きます。
3回巻き付け。
3個作ります。(先端のやすり掛けはしっかりと!)
全てのパーツをハンダ付けしました。
添付のフラットケーブルを一本ずつハンダ付けするのは面倒なので、
ピンヘッダとピン付フラットケーブルで手抜きです。
ここで電源を投入して LCD 表示を確認しておきます。
パネルを取り付け最終配線です。
最終的にスピーカは添付品じゃなくもっと大きな手持ちのやつと交換しました。
(添付品がショボくて・・・取り付け時に端子がポロっと外れて壊れてしまいました。)
ボリュームのシャフトが長過ぎるので適当な長さに切断します。
LCD を貼り付ける時、上下を間違わないように!
こんな感じになります。
上から撮影
上蓋をはめて完成です。
流石、週末プロジェクトです。
ハンダ付けのパーツ点数も少ないので週末1日もあれば完成してしまいます。
送信試験(ダミー)のため、マイクを調達。
今どき4Pのマイクなんて持ってないので、RS-918SSB (mcHF) のマイクを流用することに。
RS-918SSB (mcHF) のマイクを使うため、3.5mm 4極ミニプラグの端子配列を調査です。
端子配列も分かったところで、
UHF radio station の 4P コネクタと接続するための変換アダプタを作成します。
・・・で、急遽、こんな感じのアダプタを作りました。
マイクと接続するとこんな感じになります。
メリット5で会話中の 432.72MHz を受信中です。
シグナルメータが無いのは残念ですが、
FT-857 と比べるも音は悪いですがしっかり受信してくれました。
で、送信の方ですが、ダミーを接続して測ったところ、たったの 0.4W しか出力しません。
DRA818 の pin7 は H(ハイ)になっているのですが、LPF を通さず直接 pin12 で測っても変化はありません。。。
モジュールの性能としては公称通りに 1W 程度のパワーは出力すると思うのですが・・・
何か他に原因があるのか、もう少し調べてみようかと思います。
場合によっては、UART でモジュールにパラメータを直接書き込んでやろうかと思います。
それと、DRA818 + Arduino + LPF の構成でハンディ機も作ってみたいので
モジュール単品を幾つか購入しておきたいと思っております。
今回のキット。
最後の最後でしっくりこなかった。。。