JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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RS-918SSB HF SDR Transceiver(mcHF)で遊ぶ ~その7~

今宵は、送信出力の較正です。

 

DF8OE OM の Wiki によれば、

mcHF の TRX 調整はスキップせずに必ずやっておくように、ということなので。

遅ればせながら・・・ちゃんとパワー調整をやりました。Hi 

(確かに無調整の状態だと、5W や Full に比べて 2W の方がパワーは大きかった。) 

 

調整手順は、ここに掲載されているとおり。 

 

調整すべき項目としてパワー以外にも IQ 信号のバランス調整などもありますが、

今回やったのはパワーとパワーメータの調整です。 

 

mcHF のパワー調整はとっても簡単で、

メニュー項目から PA Configuration を選択して、ソフト的に数値を設定するだけです。 

 

PA 出力較正

■ BIAS 調整

  1. MODE を LSB 又は USB に設定する(バンドはどこでも OK)
  2. ダミーロードとマイクを接続する
  3. 電流計付きの電源を接続する
  4. 受信状態の電流値を覚えておく
  5. メニュー、"PA Configuration Menu" → "PA Bias" を選択する
  6. 5の "PA Bias" の値を一旦ゼロに設定する
  7. マイクの PTT を ON(この時、音声は入力しません)
  8. 7の状態時の電流値 + 500mA になるように "PA Bias" を調整する

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■ RF パワー調整(BIAS 調整後)

(5W 出力の較正)

  1. MODE を LSB 又は USB に設定する
  2. メニュー、"PA Configuration Menu" → "Tone Tone(SSB)" → "Single" に設定する
  3. BAND を選択する
  4. 2のメニュー、"調整する BAND の 5W PWR Adjust" を選択する
  5. F5 ボタンの [TUNE] を押下する
  6. 出力が 5W になるように調整する(白文字になっているはず) 

(Full パワー出力の較正)

  1. MODE を LSB 又は USB に設定する
  2. メニュー、"PA Configuration Menu" → "Tone Tone(SSB)" → "Single" に設定する
  3. BAND を選択する
  4. メニュー、"調整する BAND の Full PWR Adjust" を選択する
  5. F5 ボタンの [TUNE] を押下する
  6. 最大出力になるように調整する(Wiki によれば最大から70%を推奨しています)

 

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今回の調整では先日組み立てた RK-SWR を使いました。 

 

(参考) 

バンド Full パワー Full パワー(70%) 設定値
160m 0.67W - 3
80m 4.26W - 3
40m 9.41W 6.77W 22
30m 9.76W 6.91W 11
20m 11.2W 7.92W 19
17m 9.68W 6.77W 24
15m 8.0W 5.57W 29
12m 4.38W 2.97W 31
10m 2.92W 0.72W 14

フルパワーの 70% に落とした設定にしています。(推奨)

160m、80m、12m、10m のパワーは最大でもこの程度でとってもショボいし。

(160m、80m は設定3のパワーゼロにしています。)

確か公称値はフルパワーで 15W のはずなんですが・・・まぁこんなもんです。。。

RF 基板の LPF のコイルの巻き方なんか最悪だったし・・・ハード的な調整が必要です。 

 

■ RF パワーメータ の調整

  1. MODE を LSB 又は USB に設定する
  2. PA ボタンを押下して 5W に設定する
  3. メニュー、"PA Configuration Menu" → "Tone Tone(SSB)" → "Single" に設定する
  4. BAND を選択する
  5. メニュー、"調整する BAND の Coupling Adj." を選択する
  6. F5 ボタンの [TUNE] を押下する
  7. RF パワーメータが 5W を示すように調整する

 

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なお、本設定は Firmware バージョン v.D2.5.20 (7/14) で行っています。