今宵は、送信出力の較正です。
DF8OE OM の Wiki によれば、
mcHF の TRX 調整はスキップせずに必ずやっておくように、ということなので。
遅ればせながら・・・ちゃんとパワー調整をやりました。Hi
(確かに無調整の状態だと、5W や Full に比べて 2W の方がパワーは大きかった。)
調整手順は、ここに掲載されているとおり。
調整すべき項目としてパワー以外にも IQ 信号のバランス調整などもありますが、
今回やったのはパワーとパワーメータの調整です。
mcHF のパワー調整はとっても簡単で、
メニュー項目から PA Configuration を選択して、ソフト的に数値を設定するだけです。
PA 出力較正
■ BIAS 調整
- MODE を LSB 又は USB に設定する(バンドはどこでも OK)
- ダミーロードとマイクを接続する
- 電流計付きの電源を接続する
- 受信状態の電流値を覚えておく
- メニュー、"PA Configuration Menu" → "PA Bias" を選択する
- 5の "PA Bias" の値を一旦ゼロに設定する
- マイクの PTT を ON(この時、音声は入力しません)
- 7の状態時の電流値 + 500mA になるように "PA Bias" を調整する
■ RF パワー調整(BIAS 調整後)
(5W 出力の較正)
- MODE を LSB 又は USB に設定する
- メニュー、"PA Configuration Menu" → "Tone Tone(SSB)" → "Single" に設定する
- BAND を選択する
- 2のメニュー、"調整する BAND の 5W PWR Adjust" を選択する
- F5 ボタンの [TUNE] を押下する
- 出力が 5W になるように調整する(白文字になっているはず)
(Full パワー出力の較正)
- MODE を LSB 又は USB に設定する
- メニュー、"PA Configuration Menu" → "Tone Tone(SSB)" → "Single" に設定する
- BAND を選択する
- メニュー、"調整する BAND の Full PWR Adjust" を選択する
- F5 ボタンの [TUNE] を押下する
- 最大出力になるように調整する(Wiki によれば最大から70%を推奨しています)
今回の調整では先日組み立てた RK-SWR を使いました。
(参考)
バンド | Full パワー | Full パワー(70%) | 設定値 |
160m | 0.67W | - | 3 |
80m | 4.26W | - | 3 |
40m | 9.41W | 6.77W | 22 |
30m | 9.76W | 6.91W | 11 |
20m | 11.2W | 7.92W | 19 |
17m | 9.68W | 6.77W | 24 |
15m | 8.0W | 5.57W | 29 |
12m | 4.38W | 2.97W | 31 |
10m | 2.92W | 0.72W | 14 |
フルパワーの 70% に落とした設定にしています。(推奨)
160m、80m、12m、10m のパワーは最大でもこの程度でとってもショボいし。
(160m、80m は設定3のパワーゼロにしています。)
確か公称値はフルパワーで 15W のはずなんですが・・・まぁこんなもんです。。。
RF 基板の LPF のコイルの巻き方なんか最悪だったし・・・ハード的な調整が必要です。
■ RF パワーメータ の調整
- MODE を LSB 又は USB に設定する
- PA ボタンを押下して 5W に設定する
- メニュー、"PA Configuration Menu" → "Tone Tone(SSB)" → "Single" に設定する
- BAND を選択する
- メニュー、"調整する BAND の Coupling Adj." を選択する
- F5 ボタンの [TUNE] を押下する
- RF パワーメータが 5W を示すように調整する
なお、本設定は Firmware バージョン v.D2.5.20 (7/14) で行っています。