mcHF といえば M0NKA 氏が設計したオープンソースな HF SDR QRP のキットですが。
最近、このキットの完全クローン、しかも完成品が、
中華の Quanzhou Risen Electronics から発売されたようで・・・
どうしても自分の手で触ってみたくなっちゃって・・・ポチっとしてしまいました。
ケース入りの完成品にも関わらず約4万円と大変リーズナブル。
しかも出力はフルで15W・・・凄いの一言です。
本家のキットだと、
- SMD パーツ等のはんだ付け
- パワーモジュールなど自分で調達が必要なパーツあり
- PC を使ってブートローダやファームウェアの注入
- ケースの調達(穴あけ加工....)
- キットの価格は3万円以上
などなど・・・
ハムならフルキットを買って、いちから製作するってのも "あり" だと思うのですが、
今のわたしは大変忙しく・・・とてもそこまでの時間が持てないのです。。。
・・・って、早く触りたいだけだったりしますが。
まぁ、ソース弄って遊ぶこともできるし、
PC に繋いで SDR もできると思うし、ホント、いろいろ遊べる気がします。
配送は LDX(日本では佐川急便)で、注文して1週間程度で到着しました。
Quanzhou Risen Electronics 社とは何度か問い合わせでメールしましたが、休日でも全ての返信は1時間以内で返してくれるし、発送後のトラッキングの通知も迅速だし、極めて良心的な販売元だと思いました。
箱はこのとおり、少々いびつになってましたが。。。
本体が入っている箱は、
このとおり綺麗で・・・箱の潰れは少しもありませんでした。
箱の中はあっさりしたもんです。
取説含めてペーパーらしきものは1枚も入ってませんでした。
まぁ、ブロックダイアグラムやマニュアルなどの資料はここで落とせるので・・・別に構いませんが。。。
本体の他には電源ケーブルやマイク、BNC-Mコネ変換等の必要最小限の付属品が同梱されてました。
大きさが分かるものと一緒に写真を撮ればよかった。。。
横19cm、縦7cm、厚み4.5cm (コネクタ等の突起無視)
しっかりした筐体なので、重さは 596g あります。
我慢できずに、電源(13.8V)を投入して ON してみました。
ファームウェアのバージョンは 2.2.3 、ローダーのバージョンは MONKA 0.0.0.14 でした。
ということで、
取りあえず届いた荷物を開封して電源だけは入れてみました。
この先の作業としては、
この RS-918SSB を使って実際に交信するか分かりませんが、
ソースを国内仕様に修正・書込みして TSS 経由で免許申請だけはやっておこうかと思っております。
それにしても、ここ東京に戻ってからというもの・・・
帰りも遅くて・・・自由な時間もない。。。そんな今日この頃です。。。
------------- 2017/04/28 以下追記 -------------
最新のファームウェアは DF8OE 氏のトップページのリンクからダウンロードすることができます。
マウスカーソルを赤枠内の文字に持ってくると、mchf.bin がダウンロードできるようになります。
------------- 2019/04/23 以下追記 -------------
今から2年前の記事になりますが、いまだにこの記事の参照数が多いので・・・追記しておきます。
基本的にこの mcHF という無線機ですが、実験用というか試験的な意味合いが強いようで、実際に電波を出すには、
- 日本のバンドプランに合うようにソースを変更しコンパイル、そして書き込みする必要がある。
- 日本のスプリアス基準に収まるようにフィルタ等を入れて対策する必要がある。
と、少なくともこのような作業をクリアさせた後に免許状の申請が必要になったりするので、結構敷居が高い無線機ということをご承知おきください。
(この mcHF はソースのアップデートも頻繁で、新たなソースを JA 対応にする度に、スプリアスを測定し、そして免許を取り直す必要があると思います。)
かくいう私も、このような作業や手続きをいまだにやってないので、一度もこの無線機で交信を行ったことはありません。
(現時点、免許申請するかどうかは未定です。)
この辺りのことを十分に理解した上で入手しないと・・・ただの受信機としての利用になってしまうのでご注意ください。