JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

スポンサーリンク

遠隔操作で交信してみた

電信じゃないんですが、初めて遠隔で交信してみました。

430 メガの FM です。

CQ を出していた埼玉県坂戸市のハムとコンタクトを取ったんですが、驚くことに、最後までトラブルもなく、スムーズに交信を楽しむことができました。

「無線機の設置場所は東京調布市ですが、わたしは新潟です・・・」と伝えると、ちょっと不思議な感じがしましたね。

今回の遠隔操作には、FT-857という無線機を使いました。そして、さらに操作しやすくするために、専用のCATソフトウェアを少しカスタマイズしました。

f:id:JH1LHV:20150812214540j:plain

430 メガのメインチャンネルを受信中の状況です。

 

f:id:JH1LHV:20150812214556j:plain

送信中の状況です。

 

f:id:JH1LHV:20150812214954j:plain

東京の PC を遠隔操作して新潟から無線交信をする方法は、以下のとおりです。

まず、東京にある PC を WOL(ウェイクオンラン)を使って起動します。その瞬間に無線機の安定化電源もオンになるようにしておきます。次に、Splashtop(リモートデスクトップソフト)で東京の PC を遠隔操作できるようにします。

これで新潟から東京のPCを遠隔操作できる準備が整いました。
操作は次の手順になります。

【東京の PC を遠隔操作】

  1.  自作したインターフェースを使って、FT-857の電源を入れます。
  2.  FT-857のCATソフトを起動します。
  3.  音声を伝送するための VoiceChatter Server と Client を起動します。

【新潟の PC】

  1.  VoiceChatter Client を起動します。

ただし、送信中は新潟のPCの音量ボリュームを最低にしないと、自分の声がマイクに回り込みハウリングが発生してしまいます。そこで、操作がもっと簡単になるように、CAT ソフトの「PTT ON」に連動して PC のボリュームをオフにするなど、もう少し工夫が必要です。

それから、今回使用した FT-857 の CAT ソフトについて、もし興味がある方がいらっしゃいましたら、メールでお知らせください。ダウンロード URL をお送りします。プログラムは、EXE ファイル1個(約500KB)で動作します。ただし、プログラムは実験中で、未知のバグがあるかもしれませんので、その点だけご了承いただけると幸いです。

現在は最低限の機能しかありませんが、今後実際の運用を通じて徐々に改善していく予定です。

さて、今回 FM で交信ができることがわかりましたので、次は 144 メガの和文電信で交信を試みたいと思います。

これからも一緒に無線交信の楽しみを広げていきましょう!