前回の HF フルバンド化改造記事に対するコメントにもありました、受信感度向上を目指してチップを一つ外してみました。
C585 をカットしました。
最小受信強度の測定(前回と比較)
このテストでは、UV-K5 のアンテナ接続部分に信号発生器(SSG)を繋ぎ、スピーカーから聞こえる音が最も小さいレベルを測定しました。
周波数 (MHz) | SSG出力 (dBm) | C585 カット |
---|---|---|
1.900 | -72.5 | -102.3 |
3.925 | -67.2 | -101.2 |
7.020 | -58.6 | -94.3 |
10.000 | -53.5 | -88.3 |
14.250 | -58.0 | -98.4 |
18.100 | -63.5 | -100.9 |
21.030 | -65.4 | -98.7 |
24.900 | -65.7 | -97.4 |
29.000 | -69.5 | -94.9 |
80.0 * | -83.3 |
-85.2 |
AM 変調(1KHz, 30%)
* 80.0MHz のみ FM 変調(1KHz, Dev 3KHz)
UV-K5 ATT: 0dB
表に示された赤字の数値は、C585カット(取り外し)後の「最小受信強度」を表しています。中華改造モジュールの標準改造と比較して、受信強度は約 30dB 改善されました。
ただし、理想的な短波受信機としては、さらに 20dB から 30dB の向上は望まれるので、まだまだ満足できないレベルです。