中華無線機の UV シリーズで使用する、メモリ編集ソフト「CHIRP-next」のセキュリティの話題です。
chirpmyradio.com
新しいバージョンの「CHIRP-next 」が、2024年4月19日に公開されていたので、早速この新しいバージョンを試してみようとダウンロードを行いました。
ダウンロード後、信頼性の確認のためにウイルスチェックソフトのカスペルスキーセキュリティでファイルのチェックを行ったところ、「悪意のあるオブジェクトが検知されました」という警告が出て、EXE ファイルは自動的に削除されてしまいました。
「chirp-next-20240419-installer.exe」(2024-04-19)をダウンロードしました。
カスペルスキー セキュリティのチェック結果
名前:UDS:DangerousObject.Multi.Generic
カスペルスキーのデータベースの説明によれば、この「UDS:Dangerous object.Multi.Generic」は、カスペルスキーの緊急検知システムによって疑わしいとされたファイルに一時的に付けられる名称のようです。これは特定のウイルスを指すわけではなく、詳細な分析が行われるまでの間、一般的な警告として使用されるもので、このラベルがついたファイルは、さらに精密な調査が必要とされています。
Virus Total のチェック結果
通常なら、カスペルスキーセキュリティで問題が見つからなければそのままソフトウェアをインストールしています。しかし、今回のように疑わしい警告が出た場合には、さらに「Virus Total」というウェブサービスでファイルをチェックするようにしていて、それらの結果を見ながらどうするか考えています。
このサイトでは、複数のアンチウイルスプログラムを使用して一つのファイルを同時に調べることができ、より広範なセキュリティチェックを行うことが可能です。
結果的に、70 種類の検知ソフトの中で、「Kaspersky」と「ZoneAlarm by Check Point」の2つだけがファイルを怪しいと判断しました。
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私が使っているカスペルスキーでは「怪しいファイル」として削除された「CHIRP-next」ですが、Virus Total のチェックでは、多くのセキュリティソフトウェアがまだ悪性と判断していないため、必要があればサブのパソコンにインストールして使うことを考えています。
メモリ編集ツールの CHIRP は、その性質上少々怪しげに見えるかもしれません。そのため、皆さんも使用する際には自己責任でご注意ください。私自身も、引き続き Virus Total でのスキャン結果に注目し続ける予定です。
このように、新しいソフトウェアを利用する際には、複数のセキュリティツールでのチェックを怠らないことが重要です。信頼できる情報源からの確認と、適切なセキュリティ対策が、安全な使用には欠かせません。