UV-K5 と UV-K6 のカスタムファームウェアの違いが気になり、結局 UV-K5 を購入しました。
注文から約10日で到着しました。
充電スタンドは UV-K6 のものを使うので、これはこのまま箱にしまいます。
UV-K5 と UV-K6 の化粧箱を並べてみました。
UV-K5 と UV-K6 を並べてみました。
カスタムファームウェアのこと
前回の記事で、UV-K5 と UV-K6 のメモリマップに違いがあると述べました。しかし、実際に UV-K5 を手に入れ、ファームウェアを変更してみた結果、ハードウェア的には同じであることがわかりました。
www.jh1lhv.tokyo
最初は、RE3CON/UV-Kitchen の GitHub ページにある UV-K5 と UV-K6 のファームウェアは異なるバージョンだと思っていました。なぜなら、それぞれの Python コードのアクセスするメモリアドレスに違いがあったからです。しかし、実際に試してみると、この違いはハードウェアの違いではなく、単にファームウェアのプログラムの違いに過ぎないことが判明しました。
今回の UV-K5 でもファームウェアによる送信禁止と、周波数ステップ 20KHz を追加するため、① の「v2.01.31_mods」の "v31" のソースを修正してビルドしたところ、ファームウェアのバイナリに変更が反映されませんでした。そこで、前回の UV-K6 用に作成した ② の「v3.00.15_mods」のファームウェアを UV-K5 に書き込んでみると、UV-K6 と全く同じように動作することがわかりました。これにより、UV-K5 と UV-K6 のファームウェアには、実は大きな違いがないことが明らかになりました。
これは、① の「v2.01.31_mods」の、送信禁止と周波数ステップ変更のアドレスに誤りがあるのではないかと考えています。
周波数ステップの 20KHz
受信中の画面
145MHz の送信で DISABLE
433MHz の送信で DISABLE
UV-K*のメモリマップにはまだ未解明の部分が多く、これについては今後も引き続き調査していこうと考えています。
また、egzumer/uv-k5-firmware-custom というプロジェクトでは、C 言語のソースコードが公開されているので、このソースコードを読むことで、何か新しい発見があるかもしれません。
■ ■ ■
私がやりたいことは、本体の設定を変更するのではなく、ファームウェアを書き換えることで送信機能を禁止し、完全に受信専用として使用することです。情報収集のため、ウェブサイトを見て回ったところ、すでに受信専用としてファームウェアを改造して公開している国内のサイトを発見しました。
私の UV-K5 は、そのサイトで公開されているファームウェアに早速書き換えを行い、完全に受信専用の機器として機能するようになりました。
これで、144メガの CW が受信できます。
PTT スイッチのオンで、モニタになるのもイイです。
ベースが egzumer 氏のところのファームウェアなので、受信専用として使用するには今のところ最強のファームウェアだと思います。
今回の UV-K5 も AliExpress で入手しましたが、UV-K6 に比べて販売店が少なくなっており、価格の安いショップを見つけるのに苦労しました。これから購入するなら、UV-K6 の方が価格も安く入手しやすくお勧めです。
これらの中華製無線機は必ず送信禁止にして、受信専用として使用すべきと考えます!