JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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UV-K5 改「KD8CEC v.0.41」感度に課題あり

AliExpress で買った改造モジュールで HF フルバンドにした UV-K5 ですが、スピーカーからの音量が小さく、受信感度もあまり良くないように感じました。これがどれほどのものか確かめたくなり、「12dB SINAD法」というような正式な方法ではありませんが、SSG を使って簡単なテストを行ってみました。

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最小受信強度の測定

このテストでは、UV-K5 のアンテナ接続部分に信号発生器(SSG)を繋ぎ、スピーカーから聞こえる音が最も小さいレベルを測定しました。

周波数 (MHz) SSG出力 (dBm)
1.900 -72.5
3.925 -67.2
7.020 -58.6
10.000 -53.5
14.250 -58.0
18.100 -63.5
21.030 -65.4
24.900 -65.7
29.000 -69.5
80.0 * -83.3

AM 変調(1KHz, 30%)
* 80.0MHz のみ FM 変調(1KHz, Dev 3KHz)
UV-K5 ATT: 0dB

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uSDX の 7MHz で比較すると、なんと 66dB の違いがあります。こんなに悪いと、HF のオンエアモニタくらいの使い道しか思いつきません。FM バンドでも UV-K5 の改造前と比べると、約 40dB は悪くなっています。

ちなみに、改造は動画通りに行い、パーツの定数など、独自に変更するようなことはしていません。つまり、AliExpress で売っているモジュールを、一般的な方法で改造したに過ぎません。

ネット上では、受信感度を向上させるためにパーツの定数を変更したり、モジュールの AMI 接続先を変えたりするようなことも紹介されていますが、一般に市販される HF 無線機の感度には及ばないようです。

私の改造に問題がある可能性も否定できませんが、本体の価格と同じくらいのコストがかかるモジュールを用意する必要があり、さらに改造に失敗するという高いリスクも伴います。ということで、改造を始める前には、十分に検討を重ねることをお勧めします。

※ 受信感度が落ちた原因については、改造時の配線ミスや他に何か原因がある可能性があります。原因がわかったら、このブログで情報を共有します。

 

------------------ 2024/04/20 追加記事 ------------------

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