JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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アマチュア無線とQSLカード:大切な伝統を守るために

JARL からの「QSLカード発行についてのお願い」を読んで。


私は現在、紙の QSL カードの発行を停止している JARL の正会員です。そこで、皆さんにお尋ねします。JARL がウェブサイトに掲載したこの記事を読んで、どんな印象をお持ちになりましたか?


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アマチュア無線の世界では、QSL カードの交換は単なる手続きにとどまらず、無線家同士の交流や絆を象徴する大切な慣習として位置づけられています。しかし、最近「QSL カードの発行枚数を減らすように」という要請が公式のウェブサイトに掲載されたことにより、多くのアマチュア無線家から疑問の声が上がっています。アマチュア無線家の数が減少している現状を踏まえると、このような方針はハムの普及に逆行する恐れがあるとも考えられます。

アマチュア無線の世界は、技術の進歩に伴い常に新しい参加者を受け入れる必要があります。新しくハムになる方々にとって、QSL カードの交換は趣味の入門段階であり、達成感や喜びを感じる重要な機会です。そこで、QSL カードの交換を減らすという要請は、これらの貴重な体験を奪うことにつながる恐れがあります。

一方で、ビューローの運営上の困難は理解できます。増加するカードの処理には限界があり、遅延が発生しているのは事実です。ただし、この問題に対しては、QSL カードの発行を減らすだけでなく、もっと創造的で包括的なアプローチが必要だと考えます。

例えば、ARRL が提供する LoTW(Logbook of The World)のような電子 QSL システムを構築するのも一つです。電子 QSL は手軽でコストもかからず、日々の交信にはとても便利です。ただし、特別なイベントや記憶に残る交信の際には、昔ながらの紙の QSL カードを使うと、その交信の大切さが一層引き立つはずです。電子と紙、それぞれの QSL カードの良さを上手く活用するのが鍵になります。

また、ビューローの効率化も重要です。技術の進歩を活かし、処理システムの改善や自動化を進めることで、カードの遅延を解消することが求められます。これらの取り組みにより、QSL カードの交換を維持しながらも、ビューローの負担を軽減できるでしょう。

アマチュア無線界は今、大きな転換期に直面しています。QSL カードの交換を減らす提案がハムの普及にマイナス影響を及ぼす可能性があるという懸念は理解できます。しかし、この問題を、無線コミュニティの成長と新しい挑戦の機会として捉えることもできます。

JARL には、QSL カードの交換を単に減らす短期的な対策に留まらず、アマチュア無線の魅力を広める長期的な戦略を考えていただきたいです。電子 QSL と紙の QSL カードを上手に組み合わせたり、ビューローの効率を高めたりすることは重要な第一歩となるはずです。

アマチュア無線の世界は、互いに支え合いながらその魅力を広めていくものです。JARL には、この素晴らしいコミュニティをさらに充実させるための一層の活躍を期待しています。


www.jh1lhv.tokyo

 

初めて届いたカードが嬉しくて・・・カードと一緒に、記念写真を撮りました!