実際にアンテナを繋いで FT8 を受信してみました。
終段の MOSFET BS170 はまだ取り付けていませんが、受信だけはできるのでやってみました。
Software: WSJT-X 2.5.4
受信だけなので電源は Arduino Nano から取る(接続する)だけで大丈夫です。
ADX が対応しているバンドは以下のとおりで、スケッチのデフォルト(SW の B1 ~ B4)は、7MHz から 18MHz になっています。
SW に割り当てるバンドを変更するにはスケッチの変更が必要で、以下の 99 行から 102 行を書き変えることで対応可能です。
ちなみに当局は 10、18MHz のアンテナは持ってないので、実際に電波を出すことを考えると 7、14、21MHz の3バンドだけで十分です。
実際に電波を出して交信するわけじゃないので、パソコンの時刻を正確に合わせる必要もないんですが、一応 time.is で確認したところ、ピッタリでした。
パソコンに wsjtx をインストールして、ステレオケーブルを MIC 端子に1本繋ぐだけで、「こんなに簡単でいいの・・・」って言うくらいのお手軽さで FT8 を受信してパソコン画面にデコード表示してくれました。
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今回はメイン PC の Windows OS で FT8 をやってみましたが、Raspberry Pi を使って一体型の FT8 専用ムセンキとして組み立てるのもオモシロいと思うし、Wi-Fi さえ使える環境があればどこからでも遠隔で運用もできるので、アンテナの設置を考えたどこかロケーションのいいところ(田舎の実家とか)にでも設置して遠隔 FT8 してみるのもオモシロいかもしれません。
ということで、次は終段の BS170 の取り付けと LPF を作り、送信系を組み上げていこうかと思います。
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FT8 は使う周波数も決まっていて、周波数を表示するような LCD のようなパネルも不要で・・・これじゃ、ハムらしさの象徴であるダイヤル回して微調整することもないし、これはこれで寂しいでしょう。で、今回初めてこの ADX で FT8 というデジタル通信をデコードしてみましたが、パソコンに wsjtx をインストールして、まったくハマることなくすんなんりデコードできちゃったので、ちょっと拍子抜けした感があります。それにこの ADX はパソコンのスイッチングハブ程度の大きさで、こんなのをパソコンの USB に繋いでディスプレイ見てるだけで交信が終わってしまうんだから、これじゃムセンやってる気分にならないんじゃないかって思ってみたり。これだったら昭和の時代に 300bps のモデムを作って夢中で遊んだパソコン通信の Chat でもやっているようで・・・って、Chat ならばもっと長文で会話もできてしっかり意思疎通もできるけど、この FT8 は短い言葉さえ交わすことはできないし、ホント、デジタル無線って一体何なんだろうって、できるだけこういうことは考えないようにはしてるんだけど、ソフトをインストールして画面見てちょっと一息ついていたりすると、ついつい考えてしまう。とはいっても、こうして半田ごてを握ってモノを作ることはオモシロいことなのでこのまま続けていきますが・・・このまま FT8 のようなデジタル通信をやっていくかは、やっぱり今のところ未定です。。。それと国内で FT8 をするって・・・ラグチューするわけじゃないので、やっぱり QSL カード集めが目的になりますよね。昭和時代のハム全盛期と違って QSL カードの位置付けも変化してると思っていて(偏見かな)、JARL から届いたカードは到着したその日だけはしっかり見るけど・・・これはとっても言い難いことなんだけど、その後はもう2度と見ることはないのですよ。今どきなら普通の交信でも eQSL や LoTW で交信証明はできると思うんだけどなぁ。まぁ FT8 の交信では今風に進化はしているようですけどね。基本的には QSL カードって、アキバ界隈で価値ある遊戯王やポケモンカードとは違っているし、アイドルのサイン色紙とも違う、画面の数行だけの交信で思い出に残るはずもなく、まぁ人それぞれ自分の心の内側だけに価値が生じるものなんだろうと・・・人として冷めているせいなのか、令和に生きる私にはその価値とやらが見つけられずにいます。(私にとってのハムの楽しみは SSB や FM で、ただただ雑談することなんじゃないかって・・・今はそういう友達はいませんが、そう思っている、今日この頃なんです。)