JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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ハムの存続には QSL カードの交換は重要か?

前提:DX もやっていなければ、紙の QSL カードも交換していない、そんな私が書いています。

実は、私はハムとしての最後の望みは OSL カードの収集にあると思っています。

ハムの全盛期には、DXCC や読売アワードを獲得するために、多くのハムが活動に情熱を燃やしていました。それゆえ、もし QSL カードの交換に価値を見出せなくなったとしたら、ハムの将来が危ぶまれ、ついには消滅してしまうのではないかとさえ考えてしまいます。

以前のハムは、レアな DX 局と交信し QSL カードを集めるために、電波伝搬やアンテナ技術を学び、何度も調整を繰り返しながら技術力を磨きます。そして、送信出力を上げてパイルアップに勝つために上級試験にもチャレンジする。こうして、私たちは一歩ずつハムの世界を深めていきました。この "HF で DX すること" こそが、ハムの真髄であり、技術的な探求心を刺激することでもあり、QSL カードの交換という行為は同時にとても重要な活動でありました。


しかし、私自身が矛盾していて、現在、私は紙の QSL カードの交換を行っていません。これは、DX 通信をやっていないからです。DX 通信を行わないと、アンテナの性能はあまり重要ではなくなり、無線機の感度もそこまで必要ではありません。新しく発売される HF の無線機に対する関心も低かったりします。そして、ハムについて話す機会も減ってしまいます。これらが積み重なり、最終的にはハムから離れてしまう可能性もあります。パソコンの OS が MS-DOS から Windows へ、携帯電話がスマートフォンへと移行したように、これも情報時代の進化なのかもしれません。

したがって、もしハムが HF での DX 交信や QSL カードの交換を止めてしまったら、その終焉は近いでしょう。そして、長続きする可能性も低くなると思います。

私自身、QSL カードを交換していないという事実はありますが、子供たちがポケモンカードを見せ合って自慢するように、自分のコレクションを誇りに思う環境がないと、集める活力が失われると思います。これは、子供だけでなく大人にも言えることで、むしろ大人の方が承認欲求が強いとも言えます。地域クラブなどで、昭和のハムの全盛期のように、DX について熱く語り合い、カードやアワードを見せ合う環境があれば、ハムはより活気づくと考えています。

ハムの全盛期には、名だたる DX クラブが数多くあり、CQ 誌の DX コーナーも活況を呈していました。私自身も、レアな局と交信するために、頻繁にアンテナを上げ下げし、屋根に登ることで家族から叱られたこともありました。そして、いつの日かあのようなクラブに入りたいと、DX を夢中になって追いかけたりもしました。あの頃は、JARL から届く QSL カードを心待ちにしていたものです。そう振り返ると、「QSL カードへの情熱=ハムへの情熱」だったように思います。


とは言っても、DX も QSL カードの交換も行っていない、今の私がこういうことを書いても、なにも説得力はありませんけど。。。

今の行動と矛盾していますが、私はハムの存続にとって QSL カードの交換は重要だと考えています。