JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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CW の 599BK と SSB/FM の短い QSO、当然の流れなのでしょうか?

国内における欧文(CW)の交信では、JCC や JCG に移動して運用する CQ に応答して、主に RST レポートのみを交換するというスタイルが主流となっています。もちろん、名前やリグの情報、天気などを伝える昔ながらのスタイルで交信している局もいますが、近年は減少傾向にあります。

今時の 欧文では具体的なリグの紹介や天気について話すことは少なく、例え送信されたとしても、それに欧文で返答することは難しいのが実情です。

しかし、これは CW だけに限ったことではなく、SSB や FM でも似たような状況にあります。例えば、相手局からリグを紹介されたとしても、多くは「そうですか」と簡単に返答するだけです。ハムの世界ではシンプレックス通信が一般的で、RS レポートや名前、QSL カードについて一方的に話されて、それに対する質問や応答が少ないのも特徴的です。初めての局との交信が短いのは、ある意味で自然の流れかもしれません。



これが、何度も交信を重ねて気心が知れたり、アイボールで知り合って仲良くなったり、または古くからの友人なら会話はもっと深くなると思いますが、初めての局との交信では、余計なことを言ったり聞いたりしちゃいけないといった気持ちが働き、無難で終わることができる、レポート交換と QSL カードの話をするだけで、簡単に 73(さようなら)となるのも仕方のないことだと思います。

加えて、最近のハムはログの管理をパソコンで行うことが多く、CQ を出している局のコールサインをパソコンに入力するだけで、以前の交信履歴をすぐに確認することができます。そして、過去に交信したという事実が分かると、大抵のワッチ局はもうその局に応答することはありません。

特にデジタルモードの FT8 では、同じバンドでの再交信は極めて少なく、これは欧文でも一緒で、コンテストでもない限りは、同じ局と何度も 599BK をやることはありません。

このように、現代の運用スタイルは「聞いたコールサインが初めての局かどうかをパソコンで確認し、初めての局なら応答する」ということが多いようです。特に、夜の VHF/UHF ではこれが顕著で、お馴染みさん同士のラグチューばかりが聞こえてきます。

そう考えると、ハムの活動を長く続けるためには、コールサインを聞いただけで気軽に交信できる仲間が必要なのかもしれません。そして、そういった仲間が数人でもいれば、ハムを辞めるという考えはなくなるかもしれませんね。



ということで、来週末のハムフェアで、そうした仲間が増やせたら嬉しいですね。