電子工作における、スピーカの取り付け。
ケースにどんな穴をあけるか・・・悩みますよね。
そして、結構メンドウで・・・できれば避けたくなる作業ですよね。
そんなクソ面倒な穴あけ作業が少しでも軽くなったらいいなぁと。
作業負荷が軽くなるんじゃないかと思えるような、そんなテンプレートを作ってみました。
(適合スピーカ)
スピーカーユニット 5cm 8Ω 0.5W(秋月電子)
今回は試験的に、スピーカ口径 φ5cm に適合する2種類のテンプレートを CNC で作ってみました。
3mm 厚のアクリル板です。
今回作るジグはテンプレートということもあり、それなりに精度が必要なので、3D プリンターは頼らずに、CNC で切削することにしました。
1枚目のテンプレートは、「マッキーケア超極細」の先端径に合わせて作りました。
実際の使用では、スピーカを取り付けるケースにこのテンプレートをセロテープで固定して、そしてその上からマジックペンを垂直に立てながら、ちょんちょんとシルシをつけていきます。
そして、マジックペンでつけたシルシの中心にセンターポンチで目打ちし、ドリルで穴をあけます。
(このマッキー超極細のペン先は 0.7mm なんですが、精度を上げるには、さらに先端が極細のものが好ましいです。)
2枚目のテンプレートは、「オートセンターポンチ」の先端径に合わせて作りました。
1枚目のマジックペンでシルシをつける方法だと、ポンチの目打ちが微妙にズレて、すべての穴をあけ終えた時に残念な結果になることも予想されるので、マジックペンを使わない、直接センターポンチで目打ちができるテンプレートも作ってみました。
センターポンチの先端径に合わせて、穴を少しだけ大きくしました。
こんな感じに、センターポンチで直接目打ちしていきます。
センターポンチ目打ち後の穴あけ作業は、先端が尖っているドリルがおススメです。
今のところは、下の写真の「ちょっとだけ下穴ドリル」を使っていますが、他にも何かいいものがあるんじゃないかとは思っています。
随分前になりますが、六角軸で先端が尖っているドリルを探し回ったことがありました。
そのときイチバン良さげだったのが、この下穴ドリルだったんです。
センターポンチの目打ちに、この下穴ドリルの先端がピッタリはまってくれるので、まぁ、目打ちさえズレなければ、複数の穴をキレイにあけられるんじゃないでしょうか。
ということで、今作っている μBitx にスピーカを取り付けるときにでも、試してみます。
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それと、スピーカの口径大の穴をあけて、
こういうカバーを取り付けるのも、ありだと思います。
大きな丸穴ひとつあけるだけなので作業は簡単で、しかも見た目も美しく仕上がると思います。
私は、アルミケースやハンディタイプの機器で使うことを考えています。
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今回作ったテンプレートの良し悪しはまだ実際に試してないのでよく分かりませんが、結局のところ、昔ながらの「方眼紙を使って、ポンチで目打ち」が、ベストなような気もしています。
まぁ、電子工作をしていて、こういったスピーカのケース取り付けはいつも悩みどころだったので、今 GW でステイホームして時間もあったので、こんな余計なジグを作ってみた・・・と、そんな感じです。