経年変化でドライバーなどの先端の磁力が弱まってしまった際に使用する、修復ツールの紹介です。
どこのご家庭にも必ず1セットは常備してるであろう、ドライバーセット。
長く使ってると、ドライバー先端の磁化も弱まってしまい、小ネジすらも持ち上げられなくなってしまいます。
ホームセンターで売ってるドライバセットも、買ってきた当初は結構大きめなネジでもしっかり離さず持ち上げてくれますが、しばらくたつと磁力は弱まるので、途中でねじは落下してしまいます。
残念ながら、ドライバーの先端に着磁された磁力は、経年変化で弱まってしまうのです。
マグネタイザーという商品名のツール
このマグネタイザーという商品を使うことで、ドライバーやラジペン、ピンセットなど、金属でできた先端を、着磁(磁化させる)や消磁(磁化を取る)させることができます。
トネ(TONE) マグネタイザー MGT1 レッド
@600 程度で購入できます。
使い方は簡単です。
ドライバーの先端を何度か出し入れすることで着磁や消磁することができます。
(+)と書かれた穴の方で出し入れすると、着磁。
(ー)と書かれた穴の方なら、脱磁。
擦るほど、出し入れするほどに、磁化は強くなったり(限界はあります)、脱磁ができます。
ES121(ペン型電動スクリュードライバー)のようなドライバーセットには、こういう小さなツールは付属してきますが、マグネタイザーほど強力に着磁することはできないので、やはりここはちゃんとした、専用ツールはあった方がいいと思います。
5,6回出し入れしただけで、M3×14mm ネジがこんなにくっ付いてくるほどに、着磁できました。
パソコン関連、玩具の修理のネジの開閉など・・・
狭い隙間にあるネジの開閉には絶対に着磁は必要なので、ひとつ持っていてもいいと思います。
ピンセットの磁化を脱磁する
先日、電子工作でチップ部品を使ったんですが、そのときピンセットを脱磁したんですが、こういう着磁や脱磁ができる商品があることを知らない人もいるんじゃないかと思い、記事にしました。
チップ部品をピンセットでつまんだら、何個かくっ付いてきたり・・・
チップ部品を基板に置いたら、磁化されたピンセットの先端のせいで、ズレるしで。。。
しっかり、そしてカンペキに脱磁してやりました。
ドライバなど、ネジの開閉で使う工具は、着磁が必要ですが、
ピンセットやラジオペンチのように部品をつまみ運ぶための工具は、脱磁が必要になると思います。
ということで、工作の目的に応じて、いつでも着磁や脱磁が手早く行えるように、工具箱の片隅にでも、おひとつ入れておくのも一考ではないでしょうか。