ESP32-CAM のサンプルスケッチ ”CameraWebServer” を使っただけでは、同じ Wi-Fi 環境であるローカルエリア内でのモニタリングしかできないので、今日は外出先からでもモニタリングできるように設定してみました。
ようするに、家の玄関先に設置した ESP32-CAM の映像は、同一の家の中(Wi-Fi が繋がるエリア)でしかモニタリングはできないので、外出先からスマホで留守番しているペットの様子を覗き見れないことは、まったくもって不便なことです。
ということで、今回はサンプルスケッチの ”CameraWebServer” を修正することなく、自宅のネット環境の設定だけで遠隔モニタリングをやってみます。
ルータを VPN サーバに設定して、外出先からアクセスします
わたしが使っているルータは、NTT の PR-600MI という「ひかり電話ルータ」で、このルータには VPN サーバ設定という項目があるので、今回はこの機能を使って外出先から ESP32-CAM へアクセスしてみます。
で、この VPN サーバ機能なんですが、おそらく、今どきのルータなら最初からできるようになってるんじゃないかと思います。
VPN の設定で、外出先のスマートフォンも、自宅と同じローカルエリアとなります。
ルータに VPN サーバ機能を追加する
設定は簡単です。
ユーザ名とパスワードを設定して、ポップアップの事前共有鍵の文字列をメモしておきます。
5年前の VPN に関する記事のリンクです。
新しい情報は、”使用中のルータ名△VPN" でググることで、画面キャプチャ入りの親切なサイトがたくさん見つかると思いますので、自分に合ったルータが掲載されたサイトを探してみて下さい。
それと、ルータに VPN サーバ機能を追加することのメリットとして、VPN 越しで自宅の内線が使える(外出中でも自宅の内線から電話が掛けられる)ようにもできるので、携帯電話で電話をかけるより、遥かに電話料金を安く抑えることができます。
(※ こういう機能を使うと携帯電話で発信してるにもかかわらず、自宅の一般加入の電番が相手に着信表示されるので、使用方法によっては誤解を与える恐れがあります・・・この VPN 越しの内線機能については、あまり表立っては、おススメできない機能ではあります。。。)
スマートフォンで VPN が使えるように設定する
iPhone でも Android でも VPN の設定方法はほぼ同じです。
こちらの設定方法も、ググってみるのがイチバンかと。
固定 IP 契約じゃない場合は、ダイナミック DNS(DDNS)を使う必要があります。
わたしは無料で利用できる MyDNS.JP を使ってます。
VPN を使う時は、iPhone では 設定から "VPN" をオンにするだけです。
実際に VPN を使ってモニタリングしてみました
iPhone で VPN を設定して、ESP32-CAM の映像をモニタリングしてみました。
画面上には VPN の表記はありませんが、4G 回線(Wi-Fi じゃない)で自宅のローカルエリア内の ESP32-CAM サーバの IP アドレスにブラウザでアクセスして、映像をモニタリングしてみました。
ということで、VPN の設定方法についてはかなり端折りましたが、こうして自宅のルータを VPN サーバにすることで、外出先のスマートフォンが自宅のローカルエリアにいるのと同じになるので、今回やった ESP32-CAM の映像のモニタリングだけじゃなく、様々な場面での活用が見込まれると思います。
ご使用中のルータに、もしこういった VPN に関する設定機能があるならば、そのまま使わずに眠らせておくのはゼッタイに勿体ないことなので、是非とも設定してみて下さい。
VPN サーバの設定で、ハムならムセンキの遠隔とか・・・
楽しく遊べることが、もっともっと広がりますよ。
Let's set up VPN !