今日は ESP32-CAM の映像を Blynk でモニタリングする試みです。
下の YouTube 動画を参考に模倣しましたが、特にハマることなく同じように動かすことができました。
ESP32 CAM Blynk Multiple Camera Surveillance
Blynk 経由でモニタリングするためのスケッチ書込み
今回使うスケッチは YouTube 動画のリンクから辿っていけば、”ESP32CAM_Blynk_TakePhoto.zip” のダウンロードリンクが見つかります。
スケッチは、サンプルスケッチ ”CameraWebServer” に、Blynk のためのコードが数行程度追加されているだけの簡単な構成になっています。
わたしはこのスケッチを少し修正して、画像サイズを XGA に、そして ESP32-CAM サーバ用に静的 IP を割り当てました。
Blynk 側の設定も、この動画のとおり進めれば速攻で終了します。
3D プリンタでケースを作る
この動画で紹介されているケースを造形するためのモデリングデータもリンクから辿っていけます。
ケースの STL ファイルは、毎度お馴染みの Thingiverse へ登録されています。
今回の造形では、フィラメントは、"FLASHFORGE MODERA PLA" という、造形終了後に研磨加工ができるものを使いました。
アップ写真だと、積層痕がよくわかります。
この造形では、ノズルは 0.4mm で、スライサの設定は FlashPrint のデフォルトとしました。
造形後、PROXXON のペンサンダーを使って研磨してみました。
最初、400番 の紙やすりでざっと研磨して、そのあと 600番 の紙やすりに変えて研磨していったんですが、通常の PLA フィラメントの造形物と違って、研磨すればするほど積層痕は消えていくので、このモデラ PLA を使って最初に研磨したときは、FDM 方式の3Dプリンタで作ったものじゃないんじゃないかって、錯覚するくらいでした。
このあと、塗装とかしたらもっと美しく仕上げられると思うんですが・・・
プラモ作りやってるわけじゃないので、ほどほどにって感じですね。
研磨は手抜きでいい加減でしたが、ケース蓋の表側はこんな感じになりました。
本来なら、MODERA PLA の研磨クオリティを見るなら、ノズルは 0.3mm にして、 FlashPrint の設定も繊細にして造形すべきなんですが・・・そういう設定にしたらもう何十時間も造形に掛かってしまうので、止めました。
ただ、手抜きのデフォルト設定ですが、こんな設定でもこのくらいまではキレイになるということだけは分かってもらえたんじゃないかと思います。
ESP32-CAM をケースに収め、電池ボックスを取り付ける
ESP32-CAM 本体のレギュレータ IC は AMS1117 3.3V で、入力の最大電圧は 10.3V 以下なので、電源は 006P 電池を使うことにしました。
といっても、常設運用するなら、AC→ DC5V がいいと思います。
ぴったりです。
006P ケースの赤黒線の先端に、ピンソケット(2P)を取り付けます。
ピンの取付けは、エンジニアの精密圧着ペンチ PA-21 を使いました。(メモ:1.6mm → 2.2mm)
006P ケースに、ON/OFF スイッチがないのが残念です。
当初、横置きでいけると思ってたんですが、標準仕様では 90 度回転ができなかったので、仕方なく縦置きです。(付属のカメラセンサの種類によるようです。)
裏側の状態です。
このケースの仕様じゃ屋内でしか使えませんね。
屋外に設置することを考えると、防水対策や電源の取り回しなど・・・課題が残ります。
Blynk でモニタリングしてみる
Blynk を使ったモニタリングでは、 動画によるストリーミング映像ではなく、静止画となります。
遠隔で写真を撮る感じです。
「OFF」ボタンを押すと、一瞬だけ「ON」になりフラッシュが発光、写真が1枚だけ撮影されて表示されます。
フラッシュは普通の LED の発光と違って、直視できないほどに明るく、試しに部屋を暗くして撮影したところ、薄ボンヤリではありますが、なんとか確認することはできました。
ただし、このフラッシュは常時点灯するには発熱量が半端ないので、設置方法によっては、発火の危険もあったりするので、常時オンだけはゼッタイに止めた方がイイです!
■ ■ ■
今回のスケッチでも、前回やった VPN サーバによるストリーミング映像もそのままブラウザでモニタリングができるので、今後はモニタリングする対象に合わせて適宜切り替えて運用したいと思います。
で、この ESP32-CAM の今後の予定としては、ステッピングモーターを使って、遠隔で上下左右にコントロール(PTZ 制御)することや、人感センサなんかを取り付けて撮影のトリガにしたり・・・もっと広く活用できるように考えていこうかと思います。