先日、総通局へ届出した技適なしマイコンの ESP32-CAM で、科学又は技術の発達のための実験を行ってみました。
ESP32-CAM は、@400 円程度で買えるバカ安のカメラセンサ付き ESP32 マイコンですが、ついてるカメラセンサは OV2640 という 200 万画素のもので、これは今どきの(2020年)の一般的な防犯カメラの画素数と同じなので、フルハイビジョン映像を見るイメージで動画をモニタリングすることが可能です。
また、200 万という画素から、広角で撮影したあとの部分的なズームもバッチリと精細に確認できるので、この ESP32-CAM は安価ながらもとっても実用性の高いマイコンモジュールとなっています。
それとこういうカメラ付きマイコンのメリットとしては、セキュリティ的な心配がなくなるというのも大きく、わたし的にはこれがイチバンのメリットじゃないかと思っております。
製造元や出所が分からない(ほとんどが中華製)ような Wi-FI 接続タイプの Web カメラの通信方法はユーザ側ではまったく分からないブラックボックスなので、サプライチェーンリスクの問題から、通信のバックグランドでどんな個人情報が抜かれているか分からないといった大きな心配が残ります。
こういうセキュリティの問題についても、自分の目でソースコードを確認しながらプログラムをマイコンへ書き込めるので、今般問題となっているサプライチェーン攻撃にもしっかり対策が図れ、安心して使い続けることができます。
ということで、ESP32-CAMで「防犯、監視カメラ」を作ってみます
今回は取りあえずの動作確認ということで、Arduino IDE に ESP32 マイコンのデバイス登録を行った際に保存されるサンプルファイルを作って簡単に確認してみます。
ESP32-CAM にはシリアルモジュールは付いてないので自前で用意する必要があります。
※ この ESP32-CAM のピン配置図は、エレクトロニクス支援アプリの "Electronics EngineerHelper"(EE Helper)を使って表示しています。
ESP32-CAM | Serial モジュール |
UOR | TXD |
UOT | RXD |
5V | 5V |
GND | GND |
IO0 – GND(*) |
*( IO0 -- GND)
・プログラム書き込み時(FLASH モード) → 接続あり(ショート)
・通常時 → 接続なし (オープン)
5本のジャンプワイヤで接続するだけ。
サンプルスケッチ、”CameraWebServer” を読み込み。
このスケッチで修正する箇所は大きく2カ所となります。
ESP32-CAM の IO0 - GND を接続して、スケッチを書き込みます。
Arduino IDE のシリアルモニタを起動して、ESP32-CAM のサーバ IP を確認します。
ウェブブラウザでサーバの IP を入れるだけで、簡単にモニタリングができました。
1024×768 の XGA に設定しましたが、なかなかイイ感じでモニタリングできたので、今後はローカル環境以外の外出先からでもいつでもモニタリングできるように設定してみようかと思います。
ということで、この ESP32-CAM 関連はもう少し続きます。