JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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無線機の遠隔操作について

最近のムセンキには最初から遠隔で送受信ができるようにパソコンと接続するためのポートや、サーパ機能が搭載されていて、あとは多少のネットワークの知議があれば、もうどこからでも遠隔操作で無線機の送受信を楽しむことができます。

ただし、自宅から離れた場所からの送信には、法的な手続きをクリアする必要がありますので注意が必要です。

インターネットを利用してアマチュア無線局の遠隔操作をおこなうための指針

自宅内だけに限定した遠隔(送信)操作なら、このたびの電波法の改正で特別な申請は不要となり、シャックから離れたリピングでも、受信だけでなく送信もできるようになりました。

ノート PC やタブレットに Bluetooth イヤフォンマイクを繋ぐことで、寝室で横になりながら運用することもできます。最新の無線機を使うことで、こういう遠隔操作がより簡単にできるようになるので、これまで以上に運用のアクティビティは向上するはずです。

私自身、以前新潟での単身赴任中、東京の自宅にある無線機の電鍵操作を遠隔でリアルタイムで行える方法を探すために色々試行錯誤した経験があります。その取り組みは成功しましたが、私が東京に戻ってきたことで、そのプロジェクトは現在ストップしています。また、今後、単身赴任する予定はないため、再開する計画もありません。

現在販売されている無線機で、電鍵操作をリアルタイムで遠隔できるものは見当たらないので、いつかは CW マニア向けの、パドルや電鍵操作がリアルタイムで遠隔できる、そういった無線機の製造・発売を期待しています。

当時、私は遠隔操作のためのソフトウェアとして FTDXRC の FT2000RC(FT-950、FT-2000、FTDX5000対応)を利用していました。その後、このソフトウェアは FT2000RC V2 にアップデートし、サーバ機能が利用可能となるなど大幅に機能が強化されました。

DF3CB.com :: FTDXRC :: CAT & Remote Control Software

FT2000RC V2 をパソコンで起動している様子です。

また、八重洲無線からは FT-950 専用のソフトウェア PCC-950 が提供されていますが、ダイヤルの反応や機能性などを比較(バージョンアップはもう何年もなく、サーバ機能はありません)した結果、FT2000RC が優れていると感じ、それ以降は FT-2000RC を使い続けています。

今のところ、自宅以外の場所から送信することは考えていないので、FT2000RC V2のサーバ機能は使わずに、FT-950 とパソコンをシリアルケーブルでローカル接続して、iPad からリモートデスクトップで HF の受信を楽しんでいます。

これが IC-9700 のような新しい無線機になると、最初からサーバ機能が内蔵されているので、パソコンとの接続や立ち上げは不要となり、専用ソフトウェアの RS-BA1 を Windows タブレットにインストールして、あとはネットワークとオーディオの設定をするだけで、無線機が手元にあるかのように送受信の操作が可能となります。

RS-BA1 は、価格が少々高めですが、Windows のノート PC やタブレットを所有しているという方は、ぜひ入手してインストールしておくことをお勧めします。

IC-9700 のサーバ機能を使って、Windows タブレットから 430 メガを受信している様子です。

私は今のところ、外出先からの送信操作は考えていないので、IC-9700 の方も FT-950(FT-2000RC V2)と同じように、IC-9700 とローカル接続しているパソコンに RS-BA1 をインストールして、iPad からリモートデスクトップアプリで、ワッチだけを楽しんでいます。

iPad でメインパソコンをリモート接続して、IC-9700 と FT-950 を遠隔している様子です。

もし、遠隔から実際に送信を行うことになったら、オーディオのレベル調整など、少々面倒な設定が必要になりますが、その際には必要に応じて設定を見直すつもりです。