JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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電鍵やパドルを Wi-Fi でリモートする ~3~

ESP マイコン使う試み。

ESP マイコンには ESP32-WROOM-32 と、ESP-WROOM-02  などの・・・いくつかの種類があります。

  • ESP32-WROOM-32 は、WiFi と Bluetooth(BLE)のどちらも使用可能です。
  • ESP-WROOM-02 は、マイコンに ESP8266EX を搭載し、WiFi だけが使用可能です。

で、今日はこの2種類のマイコンで、パドルの遠隔操作を実験してみようと思います。

 

ESP32-WROOM-32 

ESP32 マイコンといっても、ただのモジュールなので、プログラムを書き込んだり実行したりするためには、シリアル通信ができるモジュール(USB/TTLシリアルコンバーター)を別途用意し接続する必要があります。

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まず、テストボードで動作確認していきます。

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ESP32 モジュールをピッチ変換基板に取り付けるところからスタートです。
手ハンダでやります。

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ESP32 モジュールの足と基板のピンをピッタリ合わせて、マスキングテープでしっかり止めます。

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ハンダ付けのポイントは、フラックスをたっぷり塗りたぐること。

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ハンダは少量。
こて先を一気に左から右へ・・・うす~く、ハンダを伸ばして取り付けます。
テープを貼り替えて、この作業を3カ所で行います。

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真っ白い基板もフラックでこんなに黄ばんでしまうので、フラックスクリーナーでキレイに洗い流します。

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はい、キレイになりました。

随分前に ESP32 は使ったことがあったんですが、もう何年も前のことで。
接続はどうするんだったかすっかり忘れてるので、ドキュメントを参考に接続です。

ESP32-WROOM-32 ドキュメント

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EN → High
RXD0 → Serial Board TXD
TXD0 → Serial Board RXD
GPIO00 → プログラム書き込み時 Low、実行時 High
GPIO02 → プログラム書き込み時 Low

結構配線がめんどい。
ネット情報もいいけど、まずは公式ドキュメントを見るのが一番の早道です。

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ハンダ付けついでに、もう一枚の基板にも ESP32 を付けて実験してみます。 

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これ、随分前に買った「ESP32-Bit 開発ボード」なんですが。
この基板にも ESP32 を取り付けて、パドルの遠隔操作プログラムが動くか試してみます。
こちらの取付けも、手ハンダでやります。

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ピン位置を合わせて、マスキングテープで止めます。

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ハンダ付け終了後のブザーチェックは忘れずに。
先日作った「導通チェッカ」なんだけど、これ応答が早くて、ホント役立ってます。
このチェッカは、超お勧め。
おかげで、テスターの出番が少なくなりましたよ。 

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ボードの裏面に ESP32 が付きます。

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ボードの表面

やっぱり、こういうシリアル機能が最初から入ったワンボードなマイコンは、動作試験が簡単にできるので、ホント便利ですね。
USB ケーブル1本繋ぐだけで、プログラムの書き込みも実行も簡単にできるのは、とってもイイ。
 

ESP-WROOM-02

今やってるパドルの遠隔操作で使うなら、やっぱりこの ESP マイコンかな。
WiFi だけで Bluetooth は使わないし、それにモジュール自体も ESP32 の半値以下だしね。
PCB 化するならこっちの ESP マイコンが妥当じゃないかって、そう思ってます。

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ピッチ変換基板にハンダ付けしてしまうのがもったいなかったので、aitendo で買った Wi-Fi モジュールソケット に ESP マイコンを刺して動作確認してみました。


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ESP32 マイコンと接続に違いがあるので注意が必要です。
クライアント側だけ ESP マイコンで動作させ、サーバ側は ATOM Matrix のままで確認しました。

ESP-WROOM-02 ドキュメント

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EN → High
RXD → Serial Board TXD
TXD → Serial Board RXD
RST → Reset
GPIO0 → プログラム書き込み時 Low、実行時 High
GPIO2 → High
GPIO15 → Low

プログラム(スケッチ)は、ESP8266 のサンプルを参考に作成します。

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■ ■ ■

 

今回、ESP32、ESP(ESP8266)ともに、思いどおり動作することを確認しました。

で、今後の計画なんですが、ESP モジュールを基板実装することを考えると、リセットボタンやプログラムの書き込みなど、なんらかの仕組みが必要だったりするんで、これをどう実装していくか・・・只今、思案してるところです。

モジュール的には3Vで動作するので、単4電池2本を使って小さく作れるんじゃないかって考えてみたり・・・。

ケーシングをどうするかが、いつも悩みの種なんですよね。

まぁ、いろいろと考えを巡らせるのも楽しいことなんで、しばらく続けてみます。