JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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CNC フライスを作る ~その15~ (CNC1610 Pro)

CNC1610 Pro の組み立て途中だった配線作業が終了しました。

とはいっても、付属の X、Y、Z のステッピングモータの線3本と、スピンドルモータの線1本を取り付ける(ハメ込む)だけのとっても簡単な作業なんですけど。
 

配線

コントール基板にはしっかりと X、Y、Z とラベリングされているので、接続先が分からないというようなことはないと思います。

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これから取り付けるケーブル類、4本です。

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ただ繋ぐと・・・こんなに見た目、汚いです。

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なので、φ3mm 程度の太さのスパイラルチューブを使ってキレイにまとめておきました。

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作業テーブルが X 軸と Y 軸の端から端まで動いても余裕あるくらいにほう縛します。
ケーブルが長すぎて余るところはチューブの中へ織り込むとキレイです。
 

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スピンドルモータの接続は、赤の印がある方がプラス(+)なので間違わないように!
付属のスピンドルの赤の印が薄くて・・・よく見ないと分からないので注意です。

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これで完成です。
前回の組み立てからここまで一気に作業すれば、おそらく2時間程度で完成させることができるんじゃないかと思います。

 

CNC を直接コントロールするコントローラーを使う

将来的には使わないだろう CNC を直接コントールできるコントローラも同梱されていたので、とりあえず動作するかだけ確認しておきました。

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今日のところは、このコントローラで X軸、Y軸、Z軸を動かしてみたり、スピンドルモータの ON/OFF をやってみました。
(※通信速度は、115200 の設定じゃないと動きません。)

当たり前のことなんですが、なにも問題なく期待通りに動いてくれました。

動作確認するだけなら、

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電源投入後の初期画面では、ctrl が選択されてるので、このまま真ん中の赤ボタン (OK) を押します。

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あとは、それぞれのボタン押下で X、Y、Z の方向に動かすことができます。

 

CNC1610 と CNC1610 Pro を比較

以下、旧仕様の CNC1610 と、今回組み立てた CNC1610 Pro を2台並べて比べてみました。 
 

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前面。
赤丸部分ですが、ここの止めがちょっとでもズレてると、Y軸の移動で異音が発生したり、そして少しずつ微妙にズレて最後に脱調するという、そんな原因となってしまうのでここの調整ってとってもシビアなんですが、Pro は最初からあいてる穴に合わせてボルトを締めるだけなんで、調整要らずなんです。

組み立て簡単で、しかもクオリティも高しです。

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側面。
こちら面も、旧の 1610 は Pro に比べたら、酷いもんです。
最初に 1610 を買った時はこれしかなかったんで仕方なかったんですが、この赤丸部分の調整も難しいんですよ。
しっかり垂直がとれないと、これ、てきめんに切削のクオリティに影響しますから。
Pro は前面の組み立てと同じで、ただボルトを締めるだけで正確な垂直が得られるんです。
旧1610 も最初からこういう作りにしてほしかった。。。

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CNC1610 (旧)の斜め前面。
駆動軸の片側先端がそのままなところも、強度面からしたら NG。
(ただ、最近の販売写真を見ると、この部分にも取付金具はあるみたいですけど。)

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背面。

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CNC1610 (旧)の背面。
コントロール基板には Arduino pro micro がむき出しで取り付けられてます。
今じゃ MPU はオン基板になってますが、数年前はほぼこういうスタイルだったんですよね。

当初というか、もう随分前からなんですが、このコントール基板だけを新しくしようかと、AliExpress で物色してたんですが、単品ボードだけだと逆に割高な感じがして、それと Pro というネーミングも気になったりしたので、結局このセットものをポチったんですよね。

で、今回新たに Pro を組み立てたら、もうこれまでの 1610 は要らないかなぁって。
いろんな意味で、用済み。

安定感からくる精度は絶対に Pro の方が優れてるだろうし、もう、旧1610 は分解して Pro の予備部品にでもしようかと思ってます。

ということで、今日はコントロール基板の配線と、CNC1610 の新旧を簡単ではありますが比較してみました。

どうですか?

CNC1610 Pro は、従来のものに比べて別もののように進化してますよね。

過去の CNC1610 を組み立てた時の記憶というと、垂直や水平だしに苦労したことばかりが浮かんでくるんですが・・・もうこの Pro でそんな苦労からも解放されるだろうし、切削することだけに専念できるなんて、ホント幸せなことです。

という、クオリティが高い CNC がサクッと組み立てできる CNC1610 Pro なんですが。
CNC という文字で普通にウェブ検索すると、最初にヒットするのが Pro じゃない 1610 なんですよね。
大量の在庫を抱えてるのか、処分するためにたたき売りでもしてるよう。
もし、このシリーズの CNC の購入をお考えなら、必ず Pro という文字を付けて検索してこっちを買った方が絶対に損はないと思います。

さてさて、実際の切削なんですが。。。
残念ながら、今のところ切削したい工作物がないんですよね。
テストで切削するのもいいんですが・・・切削クズやらで手狭な部屋が汚れるんで躊躇してます。

新聞敷いたり、掃除機用意したりと・・・切削後の清掃がネックで。
ということで、実際に切削するのはもう少し先になりそうです。