和文電信好きのブログだったことを最近忘れてしまっているような。。。
やっぱり実際に電波をだして交信しないと、
和文に対する意識や情熱が少しだけだけど遠くに行っちゃうなあ~。
・・・って、これはいかん。いかん。
ということで、
聞くことだけは続けないとね。
今回も前回(約4ヶ月ぶり)と同じ、
戦後の日本を代表する女性詩人の ”茨木のり子” さんの詩の世界を、
和文電信で堪能したいと思います。
一人は賑やか
[ 20wpm 700Hz ]
(詩なので1:3のキカイ符号より、タテ振りのニンゲン符号の方が味はあるんですが。。。)
一人は賑やか
茨木のり子
一人でいるのは 賑やかだ
賑やかな賑やかな森だよ
夢がぱちぱち はぜてくる
よからぬ思いも 湧いてくる
エーデルワイスも 毒の茸も
一人でいるのは 賑やかだ
賑やかな賑やかな海だよ
水平線もかたむいて
荒れに荒れっちまう夜もある
なぎの日生まれる馬鹿貝もある
一人でいるのは賑やかだ
誓って負け惜しみなんかじゃない
一人でいるとき淋しいやつが
二人寄ったら なお淋しい
おおぜい寄ったなら
だ だ だ だ だっと 堕落だな
恋人よ
まだどこにいるのかもわからない 君
一人でいるとき 一番賑やかなヤツで
あってくれ
ホントにそう思います。
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一人でいるとき淋しいやつが
二人寄ったら なお淋しい
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一人でいるとき 一番賑やかなヤツで
あってくれ
ここのフレーズ、特に好きです。
精神的に充実した胸躍る日々にするのは自分自身であり、
慰め合うだけの仲間なら、
それは結局、自分自身を堕落させてしまうだけのこと。
わたしも、だれにも頼ることのない精神的な自立と、
一人でいても「孤独」じゃない、「賑やか」なヤツであり続けたいと、
そんなふうに思ってしまった、今日この頃です。