同じモールスだけど。
ハムでは欧文と和文は、まったくのベツモノ。
今時の交信における欧文は、基本的にコールサインさえ聞きとれればそれだけでなんとかなるけど、和文はそうはいかない。
和文の場合、欧文の符号も一文字たりとも取りこぼさずに聞き取れないことには相手が何を言っているのかわからなくなるし、それがどんなにクセの強い手送り符号だったとしても人間が理解できる符号なら、そのすべてを聞き取れないことには、まぁつまらない。
しかも、旧1アマ程度の速度は難なく聞き取れることは必須で、それに加えて暗記による受信もできなくてはなりません。
コールサインだけが聞き取れればなんとかなる欧文と違って、和文は高速に流れるすべての符号を完璧に聞き取れないと会話にならないので、欧文と比較できないほどの練習時間が必要で、ホント、欧文と和文はベツモノなんです。
とはいっても、それぞれにはそれぞれの楽しみ方があり、欧文モールスの「599BK」だけの交信でも、それなりに楽しむことはできます。だけど、目的や方向性が違うかもしれませんが、モールスを愛する私としては、やっぱり和文が一番面白いと思っています。
和文モールスが頭の中で日本語としてスムーズに鳴り響くようになったら、それはそれは楽しいし、そうなった時、モールスそのものへの愛情はさらに深まることは間違いありません。その感覚を味わうためにも、ぜひとも和文モールスの習得をおすすめします。
わたしは和文を聞くのが本当に好きで、これまでも日常生活の中でいつでも気軽に和文が聞ける方法はないかと、いつも考えて模索し続けてきました。それがわたしのライフワークで、そんな中、「最新ニュースを和文電信で bot する」で、いつでも和文が聞ける環境を整えることができたので、今は、ほっと一息ついています。
やっぱり、わたし自身が、「モールス = 和文(和文+欧文)」だと頑なに思っているところがあるので、モールスという素晴らしいものを知ってしまったハムには、欧文だけでなく、和文まで身につけて欲しいと願っています。
一般の方に「モールスやっているよ」って話すと、「へ~、モールスで話しができるんだ・・・」って返してくるし、みんなそう思っています。
これがモールスに対する世間の認識で、モールスで会話するのは自然の流れと言えるでしょう。