JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

スポンサーリンク

ARDUINO CW KEYER を試してみた ~その7~

今日は 「ARDUINO CW KEYER」に PS/2 キーボードを接続してみました。
これでパソコンなしでキーボードによる CW オペレーションが可能になります。

 

  1. PS/2キーボードを使用するには、PS2Keyboard ライブラリファイルが必要になるため、ここから最新ファイルをダウンロードして Arduino のライブラリフォルダに配置します。

  2. 以下のコメントを解除します。
    #define FEATURE_PS2_KEYBOARD PS2

  3. Arduino に PS/2 キーボードを接続します。
    コネクタのピン配列を間違えないようにハンダ付けして下さい。
      (PS/2側)(Arduino側)
       Pin 1   A3(Data)
       Pin 3   GND
       Pin 4   +5V
       Pin 5   D3(Clock)

  4. PS/2 特殊キー割り当て
    以下のとおり。

F1 ~ F12 – メモリ再生(メモリ1~12)

上矢印 – CW 速度を 1WPM 速くする

下矢印 – CW 速度を 1WPM 遅くする

Page Up – サイドトーン周波数を高くする

Page Down – サイドトーン周波数を低くする

右矢印 – 短点・長点比率を大きくする

左矢印 – 短点・長点比率を小さくする

Home – 短点・長点比率のリセット

Tab – 送信の一時停止

Delete – バッファ内の最後の文字を削除

Esc – 送信を停止しバッファをクリア

Scroll Lock – 次の2つの文字を結合する(DOでホレ)

Shift – Scroll Lock – PTT ラインのトグル

CTRL-A – Iambic A モード

CTRL-B – Iambic B モード

CTRL-D – Ultimatic モード

CTRL-E – シリアル番号セット

CTRL-G – Bug モード

CTRL-H – Hellschreiber モード (要 FEATURE_HELL)

CTRL-I – 送信 無効/有効

CTRL-M – Set Farnsworth Speed (要 FEATURE_FARNSWORTH)

CTRL-N – パドル反転

CTRL-O – サイドトーン On/Off

CTRL-T – チューン

CTRL-U – PTT マニュアル On/Off

CTRL-W – WPM 設定

CTRL-Z – Autospace On/Off

SHIFT-F1, F2, F3… – メモリ登録 1, 2, 3…

ALT-F1, F2, F3… – メモリ繰返し 1, 2, 3…

CTRL-F1, F2, F3… – 送信機の切り替え 1, 2, 3…

 

Arduino に PS/2 キーボードを接続して USB に接続するとパソコンの USB ポートが十分な電流を供給できず、キーボード操作が不安定になるので、必ず+5V の外部電源から供給するようにして下さい。(状況によりますが、キーボードが全く反応しないことがあるようです。)

さて、ここからは写真のアップです。

PS/2 用(紫)のコネクタを基板に取り付けた方が見栄えは良いのですが、普通の DIN6P コネクタ しか手持ちがありませんでした。
(次、秋葉に行った時にでも買ってきます。)

 

線でゴチャゴチャです。
プロトタイプだから仕方ありません。。。

 

ちなみに、Atmega 2560 ではありません。
中華版 Funduino です。
メモリを 32KB 以内にするため Winkey を使えない設定にして書き込みました。

 

上の各コマンドをキーボードから送って試験してみましたが、結果は良好です。

 


キーボードだけで CW オペレーションができるなんて、ちょっと驚きです。パソコンを使わず、シンプルに操作できるというのは、実際にやってみるととても面白い体験です。

さらに、キーボードのカナ文字を使って和文を送信できるようにプログラム(スケッチ)を改良してみるのも良いアイデアかもしれません。これが実現すれば、和文交信のの可能性がもっと広がりそうです。