JH1LHVの雑記帳

和文電信好きなアマチュア無線家の雑記帳

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LiteVNA Battery 障害、その後

つい先日、LiteVNA のバッテリ障害ということで、リチウム電池の交換を行いましたが、昨日、LiteVNA の開発者である Hugen 氏から、直接メールで本件に関する情報を頂いたので、その内容について掲載しておきます。

Hugen 氏の情報によれば、LiteVNA のバッテリ保護回路に設計上のミスがあり、このままでは終止電圧以下になったバッテリーの再活性化ができないそうです。

それで、この問題を解決するためには、本体 PCB 基板からチップ抵抗の R98 を取り外す必要があるとのことです。

LiteVNA の初期バージョンには R98 が取り付けてあり、この抵抗により常時保護回路が働いてしまうため、終止電圧まで落ちたリチウムイオン電池の充電を再開させられないため、この R98 を取り除く必要があります。 

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バッテリー接続端子付近(PCB 左上隅)の R98 の取り外しが必要です。

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取外し作業後。(小さいパーツなのでデジタルスコープが必要です。)

今のところは新しいバッテリーに交換したばかりなので、この R98 の取り外し後の動作についてはよく分かりませんが、おそらくこれで LiteVNA を長期間放置してリチウムイオンが終始電圧以下になったとしても、充電を正常に開始させることができると思います。

ということで、先日、新しいバッテリーを購入して交換しましたが、今回の Hugen 氏の情報により LiteVNA 購入時の内蔵バッテリーには障害がなかったということが判明しました。

最初からバッテリーの保護回路の障害だとばかり思っていて、バッテリー本体から電圧が出ていることだけ確認して、終止電圧以下なのかどうかまでしっかり確認することを怠ってしまいました。

もし LiteVNA をご購入された方がおられましたら、今、画面の電池アイコンが緑色であってもいつ充電ができなくなるか分からないので、一度蓋を開けて R98 の取り付けの有無を確認されてみては如何でしょうか。

早いうちに R98 を取り除いておくことを、おススメします。